勢多だより
(2023年6月号)

新任教員の紹介

吉田 和道 教授/脳神経外科学講座

吉田教授

2023年4月1日付けで脳神経外科学講座の教授を拝命いたしました吉田和道と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

想い出深い滋賀県へ再び

私は奈良市出身で、1994年に京都大学を卒業しました。大学病院での研修を経て、守山市の滋賀県立成人病センター(現:滋賀県立総合病院)において、実質的な外科医としてのキャリアをスタートしました。その後、大学院、財団法人倉敷中央病院および京大病院勤務を経て、想い出深い滋賀県で再び勤務する機会に恵まれました。不思議なご縁を感じるとともに、非常に楽しみにしてまいりました。

患者さんが安心して受診できる脳神経外科を目指す

大学病院の重要な役割の一つは、脳卒中・脳腫瘍・先天性疾患・脊椎疾患・機能性疾患など、脳神経外科の幅広い疾患に対して、最新かつ高レベルの医療を提供することです。その実現に向けて、「創造力のある脳神経外科医を育てる」というビジョンのもと講座運営を進めたいと思います。

最新のエビデンスを踏まえた上で、個々の判断においては、「自分の家族にも同じ医療が行えるか?」と常に自問する姿勢を全スタッフで共有しながら、患者さんが安心して受診できる脳神経外科を目指して、微力ながら精進して参ります。ご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

馬場 重樹 教授/基礎看護学講座(生化学・薬理学・栄養学)

馬場教授

2023年4月1日付けで滋賀医科大学医学部看護学科基礎看護学講座(生化学・薬理学・栄養学)の教授を拝命いたしました馬場重樹です。

開講30年の歴史をつなぐ

本講座は1994年(平成6年)の看護学科開設以来、基礎看護学講座(生化・栄養)として初代の佐伯教授、加藤教授、佐々木教授と引き継がれており、2024年で開講以来30年を迎えます。2023年4月1日からは名称が看護学科基礎看護学講座(生化学・薬理学・栄養学)に変更され、小生が担当することとなりました。講座運営としては従来どおり、看護学科では「生化学・栄養学」「薬物治療学」「診断と治療I」を、修士課程では特定行為領域の「栄養管理学実習」を主に担当させていただきます。

消化器内科医としての経験をいかす

私は今まで消化器内科医として、教育、研究、臨床、学会活動などに携わってきました。2017年に栄養治療部に配属されてからは佐々木教授のもと臨床栄養について深く学ばせていただき、本講座を担当する契機となりました。もともと消化器内科医として炎症性腸疾患を軸とした小腸内視鏡、腸内細菌叢などの研究を行っておりましたが、これらの経験をいかしながら本講座の運営に当たりたいと考えております。 特定行為領域では、附属病院の看護師特定行為研修センターなどと連携しながら胃瘻などの瘻孔管理や末梢挿入型中心静脈カテーテルを中心に担当する予定です。皆様にご指導を賜りながら講座運営に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

山口 剛 准教授/総合外科学講座

山口准教授

2023年4月1日より滋賀医科大学総合外科学講座の准教授を拝命いたしました山口 剛と申します。

外科医としての研鑽を積む

私は滋賀県出身で、滋賀医科大学医学部医学科を1997年に卒業しました。学生時代はラグビー部に所属し、トレーニング三昧の日々を過ごしました。卒後、同外科学講座(消化器・乳腺・小児・一般外科)に入局し、大学や滋賀県内の病院で研修した後、恵佑会札幌病院や虎の門病院で上部消化管を中心とする消化器外科を学び、四谷メディカルキューブで肥満手術である減量・代謝改善手術や胆石症・鼠径ヘルニア等に対する外科治療を学びました。滋賀医科大学医学部附属病院では約14年間、主に上部消化管外科(食道外科・胃外科・肥満外科)の診療・研究を行い、腹壁のヘルニア(鼠径部ヘルニア・腹壁(瘢痕)ヘルニア)に対する外科治療を担当しておりました。

滋賀県の地域医療に貢献し、世界に発信できる研究を

東近江総合医療センターは、滋賀医科大学の「第2教育病院」と位置づけられています。滋賀県の地域医療に貢献しながら、世界に発信できる研究を行い、医学部学生の臨床教育、卒後医師の指導や研修等に努めてまいりたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

山口 亜希子 准教授/臨床看護学講座(成人)

山口准教授

2023年4月1日より臨床看護学講座(成人看護学)の准教授を拝命いたしました山口亜希子と申します。 滋賀医科大学は臨床、教育、研究が有機的に機能しており、この様な素晴らしい環境で教育研究に従事させていただくことを大変嬉しく感じております。

看護実践の「知」と「技」を追求する日々

私は、大学卒業後、心臓救命救急センターで看護師として臨床経験をつみました。循環器疾患を持つ重篤な患者さんの回復過程を支援する中で、更に良い看護を提供するには知識や技術が必要であると考え大学院へ進学しました。そして縁を頂き教育研究の道に進みました。これまで研究室の先生方や学生達と新たな看護実践の「知」と「技」を追求する日々を大切に過ごしてきました。

看護実践や看護界の変革に貢献できる人材育成

滋賀医科大学では、これまでに得た「知」や「技」を更に良いものにし、そして、社会に還元すべく研究に邁進していきたいと考えております。また、学部生ならびに大学院生の教育では、看護実践や看護界の変革に貢献できる人材の育成に努めていきたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

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