メイン画像

研究概要

<研究名>

脳卒中を含む循環器疾患の地域悉皆登録に基づいた診療の質均てん化及び向上を目指す研究
(期間:2019年4月1日~2020年3月31日)

<概要>

極めて高精度かつ悉皆性の高い詳細なデータを持つ滋賀脳卒中発症登録事業のデータを用い、さらにこの登録事業を継続することで2014年以降の脳卒中の実態について登録を行う。また、虚血性心疾患及び冠動脈インターベーションを含めた脳卒中を含む循環器疾患の県規模の登録である滋賀県循環器疾患レジストリを構築する。これらの登録データを用い、脳卒中を含む循環器疾患の診療の質指標(QI:Quality Indicator)の構築と滋賀脳卒中発症登録事業及び高島循環器疾患登録事業のデータを用いた評価適切性の検証を行う。検証したQI指標値について滋賀県循環器疾患レジストリを用いて滋賀県内について地域間、地域内の診療の質の格差について評価を行う。さらに本事業において策定したQI指標値についてDPCデータを用いた評価の妥当性について検証を行い、さらにDPCデータを用いた脳卒中を含む循環器疾患の診療の質について地域内、地域間の比較と実用可能性について検討を行う。

滋賀県脳卒中診療連携体制整備事業および脳卒中対策推進事業について

滋賀県では、脳卒中・循環器病対策基本法の成立以前から脳卒中診療の充実と整備に積極的に取り組んできており、県内の脳卒中医療に関する現状を把握するデータを収集することを目的に滋賀医科大学に滋賀脳卒中データセンターを設置し、本事業のもと滋賀県内の急性期医療を支援する超急性期脳卒中診療体制を構築し、急性期脳卒中に関する診療データを含め脳卒中診療体制に関するデータを年度ごとに集計し、危険因子の管理状況、再発率、社会復帰率、死亡率などを評価しております。また、急性期、回復期、慢性期、維持期、在宅を含めた連携情報を脳卒中診療データベースとして集積することを計画しており、本事業の推進継続により、県内の脳卒中診療動向を把握し、慢性期病院から在宅へのスムーズな連携体制を全県下に整備し、「いつどこで倒れても安心な診療体制」を構築することを目指しております。

Copyright © 滋賀脳卒中・循環器病登録研究
トップへ戻るボタン