活動と実績

臨床教育看護師育成

臨床教育看護師育成プログラム

「臨床教育看護師」はジェネラリストを臨床で教育する役割を担います。本センターはH22年度より育成プログラムを開始しました。
このプログラムは、受講者条件を原則クリニカルラダーⅣ以上としているため、キャリア段階を初期1~5年、中期6~10年、後期11年目以上とすると、中期~後期のジェネラリストが受講します。受講者が、各自の実践や体験を他者との対話を通してリフレクションし、最終的に自身の看護実践から独自の持論や見解を抽出できるように、プログラムは経験から学習できる内容としています。受講者は自身から距離を置いて、今まで考えていたこと、思っていたことを問い直し、自身の課題や看護師として進む方向性を見出す機会になります。そして、それをすることであらためて、ジェネラリストが自身の実践を問い直すことの重要性と、その問い直しのサポートがジェネラリスト教育になることを受講者は認識していくことになります。
授業はプロセスレコードやロールプレイ、討議、ケースメソッドなどにより、批判的思考の滋養も目的に協調学習として行われます。

臨床教育助産師育成プログラム

平成24年度より、正常妊婦の妊娠中から分娩、産褥期および新生児を継続的にトータルケアし、かつ系統立てた助産師教育が実践できる臨床教育助産師育成を目的とした、臨床教育助産師育成プログラムを開始しています。

このプログラムは、臨床教育看護師育成プログラムと協同で開発されたもので、受講対象者も臨床教育看護師育成プログラムと同様の、原則クリニカルラダーⅣ以上の中期~後期の助産師としています。プログラムは、専門の異なる者が集うことの利点を活かせる授業が多いので、臨床教育看護師育成プログラムを受講する看護師と一緒の受講が多いですが、助産実習も組まれています。

  • 母子女性診療科外来にて妊婦健診および保健指導5例
  • 母子女性診療科病棟にて分娩介助3例
  • 上記外来および病棟にて継続事例1例

臨床教育看護師の養成

平成21年度より、臨床教育看護師育成プログラムを実施しています。
また、平成25年度からは、学内のみならず学外の看護師の方も受入れています。

プログラムの進行にあたり本センターは、
1)受講者が受容され尊敬され支持されているという気持ちになれるよう学習する場の雰囲気をつくる
2)受講者のニーズや学習状況に応じたプログラムテーマの修正や内容の変更
3)受講者個々の学習状況に応じた個別的な支援
などを行っています。

臨床教育看護師養成の実施体制

臨床教育看護師養成の実施体制(学内用)
認定制度
応募資格
1)滋賀医科大学医学部附属病院看護部クリニカルラダー旧Ⅲまたは新Ⅳ以上を取得している。
2)実践での教育に関心があり、学ぶ意欲がある。
3)所属部署看護師長の推薦がある。
4)臨床教育看護師認定後、原則3年間は滋賀医科大学医学部附属病院で貢献できる。
募集人員
6名程度
応募期間
2023年3月1日(水)~3月20日(月)まで
応募方法
1)申し込み提出書類 (本学様式の書類は以下よりダウンロードしてください)
臨床教育看護師育成研修受講申込書(受講への抱負)(様式1)
所属部署看護師長の推薦書(様式2)
・クリニカルラダー認定書のコピー
2)提出先
看護臨床教育センター
認定
1年間の臨床教育看護師育成プログラムを受講後、1年間プレとして活動し、立案した部署の教育計画を実施・評価する。
認定条件は、課題レポートの評価がC以上であること。(評定はA・B・C・Dの4段階)
更新
更新制とする。看護部クリニカルラダーⅣ以上更新にて、認定更新する。
認定後の活動
臨床教育看護師の教育活動
それぞれが所属する部署、および部署のジェネラリストに対する教育
大学看護学科学生に対する授業(演習)への参加
院内で行われる研修での教育
認定後の活動支援
臨床教育看護師の活動に対する支援
臨床教育看護師会、臨床教育看護師(プレ)会を定期的に開催し、センター教員とともに、教育活動報告、活動課題の検討を実施し、教育活動をピアサポートする。
臨床教育看護師養成の実施体制(学外用)
応募資格
1)看護師業務に従事し、実践で臨床教育に関心があり、学ぶ意欲がある者。
2)所属部署長の推薦がある。
3)プログラム修了後は、所属部署で貢献できる者。
募集人員
6名程度
応募期間
2023年4月10日(月)~5月1日(月)
応募方法
1)申し込み提出書類 (本学様式の書類は以下よりダウンロードしてください)
臨床教育看護師育成プログラム受講申込書(様式1)
履歴書(様式2)
所属長推薦書(様式3)
PDFアイコン誓約書(様式) [PDF]
・看護師免許証コピー
2)提出先
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 滋賀医科大学医学部附属病院 看護臨床教育センター
認定
1年間の臨床教育看護師育成プログラムを受講後、1年間プレとして活動し、立案した部署の教育計画を実施・評価すること。
課題レポートの評価がC以上であること。(評定はA・B・C・Dの4段階)

臨床教育助産師の養成

平成24年度より開始している臨床教育助産師育成プログラムは、学内のみならず学外の助産師の方も参加していただけます。

臨床教育助産師養成の実施体制(学内用)
認定制度
応募資格
1)滋賀医科大学医学部附属病院看護部クリニカルラダーⅢ以上を取得している。
2)実践での教育に関心があり、学ぶ意欲がある。
3)所属部署看護師長の推薦がある。
4)臨床教育助産師認定後は、所属部署で貢献できる者。
募集人員
未定
応募期間
未定
応募方法
1)申し込み提出書類 (本学様式の書類は以下よりダウンロードしてください)
PDFアイコン臨床教育助産師育成プログラム受講申込書(本学様式) [PDF]
・クリニカルラダー認定書のコピー
PDFアイコン所属部署看護師長の推薦書(本学様式) [PDF]
2)提出先
看護臨床教育センター
認定
1年間の臨床教育助産師育成プログラムを受講し、立案した部署の教育計画を実施・評価すること。
課題レポートの評価がC以上であること。(評定はA・B・C・Dの四段階)
更新
更新制とする。看護部のクリニカルラダーⅣ以上更新にて、認定更新する。
認定後の活動
臨床教育助産師の教育活動
それぞれが所属する部署、および部署の助産師に対する教育
潜在助産師の就労支援
大学の看護学科・助産科学生に対する授業(演習)への参加
認定後の活動支援
臨床教育助産師の活動に対する支援
臨床教育助産師会、臨床教育助産師(プレ)会を定期的に開催し、臨床教育助産師担当者とともに、教育活動報告、活動課題の検討を実施し、教育活動をピアサポートする。
臨床教育助産師養成の実施体制(学外用)
応募資格
1)助産師業務に従事し、実践で臨床教育に関心があり、学ぶ意欲がある者。
2)所属部署看護師長の推薦がある。
3)臨床教育助産師認定後は、所属部署で貢献できる者。
4)近畿圏内に在住している者。
募集人員
未定
応募期間
未定
応募方法
1)申し込み提出書類 (本学様式の書類は以下よりダウンロードしてください)
PDFアイコン所属長推薦書(本学様式) [PDF]
PDFアイコン履歴書(本学様式) [PDF]
PDFアイコン臨床助産師育成プログラム受講申込書(本学様式) [PDF]
PDFアイコン誓約書(本学様式)
・看護師・助産師免許証コピー
2)提出先
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 滋賀医科大学医学部附属病院 看護臨床教育センター
認定
1年間の臨床教育助産師育成プログラムを受講後、1年間プレとして活動し、立案した部署の教育計画を実施・評価すること。
課題レポートの評価がC以上であること。(評定はA・B・C・Dの4段階)

助産師就労支援

滋賀県下(学外)の助産師復職支援研修

滋賀県下の潜在助産師研修を平成25年より実施しています.
有資格者で仕事についていない人や診療所勤務の助産師を対象として、再就職に向けた最新の医療知識や技術の学び直しのための研修を行っています。
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滋賀県下の助産師キャリアアップ応援事業研修

平成27年より滋賀県からの委託を受け実施しています。滋賀県内の助産師に対する研修が段階的かつ計画的に行えるよう体系化し、県内全体の助産師の資質向上を図り、自律した助産師を育成するとともに安全安心なお産の環境づくりに資することを目的としています。
教育プログラム一覧へ

新人教育研修部門

新人看護職員教育プログラム

新人看護職員教育プログラムは、安全な看護技術を提供できる臨床実践能力の育成、多重課題を抱えながら看護を安全に提供するための臨床実践能力の育成、職場適応のための精神的支援を目的として実施しています。各研修は1回20名程度の受講者とし、センター教員が継続的に担当しています。

新人看護職員教育プログラムへ

新人看護職員教育プログラムの中でも看護技術プログラムは、看護実践手順にそった基本型を反復練習し、原則を踏まえた看護技術の習得を目指す演習型研修が主になりますが、研修で与えられたテーマをグループで考える時間や、新人自身が実践している看護行為を自己内対話するためのリフレクションシートに記載する時間も組み込まれたものになっています。

看護技術項目は、インシデントの傾向、新人のアンケート結果や病棟の指導者たちの意見―慣れていない機器を使用する不安、実習では触れないが臨床ではすぐに必要な技術―などを参考にして、シンプルなプログラムを年度の前半に、複雑なものを年度の後半に組み込んでいます。新人看護師の看護技術習得には、集合研修としてのプログラムに加えて日々のOJT(on the job training)が特に重要であり部署の新人教育担当者と連携をとり、情報交換を行っています。また、研修以外の病棟で行われる技術演習にも対応できるように、部署の新人教育担当者からの要望や相談をいつでも受け付け、連携を心掛けています。
また、多重課題を抱えながら看護を安全に提供する実践能力を育成するために、シミュレーション教育を取り入れています。看護職員は複数の患者対応の中で、同時に発生する複数業務を安全にできるように優先順位を考えて行動する必要があります。新人看護職員は、シミュレーションでそのような場面を体験し、振り返りで体験したことの裏付けとなる知識と技術と態度を確認し、より良い行動へ変容させるトレーニングをします。

新人の精神的支援はリエゾン専門看護師が、新人看護師のアンケート調査やカウンセリングから新人看護師の傾向や新人看護師のニーズを判断し、それに対応したプログラムを開発・実施しています。

新人看護師教育プログラムの評価は、研修前後の小テスト、新人看護職員の研修目標達成度の自己評価、新人看護師のインシデント報告件数とインシデント内容、ストレス調査の結果、離職率、新人看護職員の意見、部署の新人教育担当者の意見などを分析しています。それらの評価を看護臨床教育センター運営会議、新人教育担当者会を通してさらに検討を加え、適宜プログラムの修正をしています。

看護スキルズラボ運用部

スキルズラボの整備・運営
シミュレータや医療用物品、講義用物品の管理
センター専属スタッフによる教育に関するコンサルテーション
センター長

看  護 部
准教授
講 師
助産師
 多川 晴美
 小野 幸子
 平本 留見



看護臨床教育センターの運営

教育・キャリアに関するコンサルテーションのご相談やご依頼は、看護臨床教育センターまでご連絡ください。

教育交流

看護学科教員の臨床勤務

看護学科の看護教育をより洗練させるために、臨床と看護学科との交流を図りつつ、看護学科教員の看護技術の更新、および最新の高度な看護技術の修得を目的として、看護学科教員の一定期間の臨床勤務(年間30日以上)を実施しています。

臨床教育看護師・臨床教育助産師の、看護学科・助産科学生に対する臨床教育

臨床教育看護師・臨床教育助産師は、看護学科の演習に参加して臨床の知を伝授しています。

看護学科と協働による人材育成

看護学生が在宅看護学の習熟度を高める機会とするとともに、看護学生の地域医療への理解と関心を高め、在宅療養を担う実践力のある人材の育成と確保を目指すことにより、在宅看護活動の発展に寄与することを目的としており、平成27年度より実施しています。
在宅看護力育成事業HPへ

地域の看護職・教育・多職種研修

現在、滋賀県下の医療施設・教育施設に、その施設における臨床教育の支援を目的にプログラムを検討・実施しています。
すでに実施しているものと今後に実施を予定しているプログラムがありますので、実施しているプログラムへの参加を希望される方、またご質問がある方は、本センターにご連絡ください。

滋賀県下(学外)の新人看護職員研修

滋賀県下の施設に就職した新人看護職員の研修を、平成23年度より実施しています。

滋賀県下(学外)の看護師復職支援研修

滋賀県下の潜在看護師の研修を平成23年度より実施しています。

訪問看護師確保・育成事業

令和元年度(2019年)から滋賀県の補助金を受け、地域と病院が連携、協働して訪問看護の担い手を確保、育成する仕組みを構築する事業です。 (事業の概要)

滋賀県在宅医療サポート事業

平成26年度から滋賀県の補助金を受け在宅医療サポート事業として多職種連携共通人材育成研修を行っています。この研修は、在宅療養支援の観点から看護師、薬剤師、栄養士、歯科衛生士、介護福祉士等の多職種の方を対象に、それぞれの役割を理解し、共通の認識を持ち、実践能力を向上させ、病院から在宅医療への移行がスムーズに行われることを目的としています。
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