滋賀医科大学 内科学講座 呼吸器内科
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滋賀医科大学付属病院

教育・研修

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滋賀医科大学は、滋賀県唯一の大学医学部として2つの重要な役割を担っています。

  1. MISSION1 滋賀県全体の呼吸器診療を支える
  2. MISSION2 臨床ができる呼吸器内科医を育成

1つ目の「滋賀県全体の呼吸器診療を支える」ということはすなわち卒業生は将来何科が専門であろうとも、呼吸器内科的診療能力を涵養することです。そして2つ目の臨床ができる呼吸器内科医を育成することに関して、私たちが育成したいと考えている医師像は、呼吸器のみならずジェネラル臨床能力をしっかりと持ち、常に最新の医学的知識を学びアップデートしつつ、最良の医療を患者さんに提供できる医師。それとともに、患者さんの置かれている状況、気持ちを把握し、患者さんに寄り添い、満足度の高い医療を提供できるような医師です。

卒前教育

卒前教育は3年生から4年生の系統講義、それに主に5年生のクリニカルクラークシップに関わっています。系統講義でも一方通行の講義ではなく、アクティブラーニングを取り入れた双方向性のライブ授業を行っております。クリニカルクラークシップでは、単なる知識の伝達ではなく出来る限りベッドサイドならではの臨場感を持って、昨今の医師国家試験の傾向でもある現場に即した生知識をお伝えするようにしています。

さらに基本的な臨床能力の1つとして、臨床推論については卒前から意識しています。訴えを持って来られた患者さんは、病歴聴取の際には八割方鑑別診断を挙げるということ、このためにはたくさんの疾患について診断の手がかりとなる病歴や診察上の特徴を知っておく必要がありますが、この一連の知識をストックしておけば今後の医師人生に大いに役立つことは明らかであります。

インタビュー

学部学生

外来患者さんや入院患者さんに触れる機会をいただけた

濃密な一週間だと感じました。その都度やるべきことがあり、それらは二年後に研修医となった際にすべて必要になるものだと感じ、現時点での自分と二年後に必要な実力との差を感じました。患者さんの前での立ち居振る舞いや実際の診察・診断の知識や手際、各種の読影等々、わからないことだらけだと感じましたが、他方でわからないことがわかった収穫に喜びも感じました。実際の外来患者さんや入院患者さんに触れる機会をいただけたことで、上記の気づきと収穫につながったと感じており、このような貴重な機会をいただけたことには感謝の言葉もございません(実際の患者さんの前に投入していただき、紹介状等の記載までさせていただいた懐の深さには感激しました)。班員の発表ではそれぞれに興味をもってテーマが掘り下げられており、刺激を受けました。班員に恵まれたなと改めて感じ、仲良くお互いの長所を吸収しあっていけたらと思いました。

学部学生

医師として働く上で基盤となる知識を学べました

1週間という短い期間でしたが、問診の仕方、カルテの記載法、レントゲン読影法、肺炎・喘息などのcommon diseaseの対応法など、将来医師として働く上で基盤となる知識を多いに学ばせていただきました。自分の行いが全て患者さんの命に影響を与えうるという自覚を持って、今後も勉強に励みたいと思います。ありがとうございました!

学部学生

“臨床マインド”の一端に触れた充実した実習に

1週間と短い期間でしたが、多くを学んだローテーションになりました。特に今回は見学だけでなく実際に患者さんと関わる中で、傾聴の大切さや患者さんのニーズを適宜把握しながらコミュニケーションを図る重要性を学びました。さらに、医療面接の段階で頭の中で鑑別疾患を挙げながら、何が聴取すべき情報でそのためにどのような質問をすべきなのか考え、患者さんの心理理解も含め、“臨床マインド”の一端に触れた充実した実習になりました。苦手な画像診断の基礎も教えていただき、せめてもうあと1週間続けることができたら、多少かもしれませんが知識・読影技術の定着に役立ったのではないかと思います。充実した実習に参加させていただき、ありがとうございました。

卒後教育(初期研修)

卒前と卒後で大きな方針が変わるということはありません。ただ、卒後の教育になるとまずは自分で診療をして頂いて、それに対して指導や修正が入るという形になります。もちろん手技に関しては、見たことのない手技はまずやってみせ、見た経験がある手技をどんどん指導しながらやってもらうということになります。
医師としてのスキルアップにために、医学的知識の勉強の仕方(教科書やガイドラインの使い方、論文の読み方など)について、到達しているステージに合わせた指導を行うということ、また手本となる医師がしっかりとエビデンスに基づいた医療をやっているところを見せることも重要であると考えます。

背中を見せること、「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば人は動かじ」という山本五十六の有名な言葉がありますが、まさにこれは教育の基本だと思います。その基本に忠実に、お手本を見せ指導し実際にやってもらってフィードバックをすると言う流れを念頭において指導を考えています。
呼吸器内科研修のもう一つ重要なテーマとして、感染症の診療・抗菌薬の使い方があります。AMR(多剤耐性菌)の問題があり、極めて重要なテーマであるにもかかわらず、大学病院ではなかなか学ぶ機会がありません。大学病院ですとどうしても重症患者、複雑な患者が多いために広域抗菌薬がよく使われてしまうわけですが、こちらは三つ子の魂百までという言葉の通り、初期研修の時に抗菌薬の使い方を指導しておかないと、感染症を見たらまず広域抗菌薬、と言う困った癖がついてしまいます。
そこで、この感染症に、なぜこの抗菌薬を使ったのか根拠を言えるような指導を心がけています。当院は細菌検査室の技師さんが大変協力的なので、グラム染色などのアクセスが大変よく大いに助かっています。

インタビュー

1年目 初期研修医

疑問に思ったことは何でもきける環境

カンファレンスで画像の読み方を教えてもらったり、レクチャーをしっかりしていただいたりして大変勉強になりました。また、質問しやすい先生ばかりで熱心に教えてくださって、疑問に思ったことは何でもきけました。毎日やっている画像カンファレンスがうらやましいです。

1年目 初期研修医

指導のよさは他にない、ダントツのもの

質問のしやすさ、親しみやすさ、指導のよさは他にない、ダントツのものでした。親しみやすいといっても馴れ合いでなくてその中に緊張感がありました。薬や処置で治療する以外に、ムンテラ(=言葉による治療)というものがあるのだということを、患者さんに対する上級医の先生を見ていて教えられました。特にターミナル期の患者さんの心のケアは、見ていて学ぶところが多かったです。

1年目 初期研修医

じっくり患者さんとかかわっていく場所

呼吸器内科を終えて、一番印象的だったのは、相談しやすい環境とカンファを重ねる中で症例をともに共有しあうということです。画像カンファでまとまった数多くの画像を見るのは、大変勉強になりました。正常画像、重症患者の画像、珍しい画像を毎日数多く見て、画像の表現方法、見逃しやすいポイント、考えうる疾患、一枚の画像からこんなにも情報が隠されているのかということを改めて学びました。
肺癌はもちろんのこと、緊張性気胸、過敏性肺臓炎、悪性中皮腫、COPDの急性増悪、悪性リンパ腫、特発性間質性肺炎、多種真菌症などなど、大学病院ならではの珍しい症例を直接受け持ったり、カンファで学んだり、ローテーター同士で考えたり本当に新しいことに出会う毎日でした。
1~2週に一度、勉強会が開催されます。内容はCPAPの使い方、結核について、救急外来での呼吸器疾患、肺胞性病変の画像診断などがありました。上級医の先生方が経験されたことを交えながら講義形式に話をしてくれます。どの題材も興味深く、わかりやすく大変勉強になりました。質問すれば熱心に答えていただき私は非常に楽しみにしていました。暇あれば論文を読んだり、英語の文献で勉強されたりしている上級医の姿も本当に刺激になりました。
特に呼吸器疾患は、治療期間が他科に比べて長く、じっくり患者さんとかかわっていく科であり、患者さんによくよく病状説明をして治療方針を決定していくことが重要なのだと実感しました。刺激になり、大変勉強になった8週間でした。夜ふと時間のあいたときの、クッキーやケーキなどのおやつとともにした団欒も今から思えば、いろんな経験談を聞けて大変勉強になりました。
熱心に指導いただいた呼吸器内科の先生方本当にありがとうございました。

内科専門プログラム(後期研修)

専門プログラムに入っても、基本的な指導方針は変わりませんが、主治医として1人立ちできるよう、方針なりを自分で考えてもらうよう助言をしています。
また、医師としてのたしなみとして、choosing wiselyも意識しています。大学病院での研修では、大学病院ならではの臨床のやり方、つまり絨毯爆撃的にいろんな検査をして、その結果出てきたもので考えると言うやり方に馴染みがちですが、無駄な検査はしない考え方、ポリファーマシーの問題もありますので無駄な薬は出さないという考え方、そういったことも折に触れ指導をすることで、どこに出しても恥ずかしくない医師を育成したいと考えています。

インタビュー

4年目 後期研修医

年に2、3回ある学会発表などで経験の蓄積を実感

私は、卒業後大学病院で初期研修を終え、その後呼吸器内科に入局し2年目となります。
学生時代は自分の進路先について色々と悩み、内科にしようか、外科にしようか・・・などとその日の気分で違っていましたが、元々、癌を患った母の死がきっかけで医師を志したので悪性疾患に対しては抵抗がなく、また父が間質性肺炎に罹ったこともあり、呼吸器に興味を抱くようになりました。
呼吸器内科に入局し、これまで1年半の間大学病院で研修をしておりますが、多くの学生・研修医が抱く「大学病院の呼吸器内科は肺癌のケモがほとんどだ」という印象とは異なり、肺癌以外にも感染症、間質性肺疾患、喘息、COPDなど多種多様の疾患があり、毎日毎日が悪戦苦闘の日々です。
また、入局1年目から外来を受け持たせていただき、手技も気管支鏡など色々あり、学会発表なども年に2,3回あって、とても充実した研修をさせて頂いております。ウチの呼吸器内科の特徴は何と言っても「気軽に相談できる」という点で、分からないことがあればその都度ご指導を仰ぎ、その度に経験が蓄積されていくのを実感します。「呼吸器内科を選択して良かった」と自信を持って断言できるので、もし呼吸器に興味のある方はウチを選んで頂ければ絶対に後悔しないと思います。

4年目 後期研修医

画像診断など呼吸器の基礎を深く勉強できました

私は、今年で卒後4年目になります。滋賀医科大学呼吸器内科にお世話になっています。
優しく、丁寧な先生方ばかりで、忙しい中でも時間をかけて丁寧に教えてくださいました。疾患は肺がんの方が多く、画像診断について特に深く勉強できると思います。滋賀医科大学呼吸器内科で1年間後期研修をすることで、呼吸器の基礎を深く勉強できると思います。
自分でわかっていないことや知らないことはどれだけ注意しても自覚できないので、1年間多くの先生の指導を受けることは大切だと思います。また、特に呼吸器外科、放射線科との連携が緊密で、それらの科の先生からのご指導も深く身になると思います。
週に1回の放射線カンファはとてもレベルが高く、傍で聞いているだけでもとても勉強になりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

大学院

大学院では自主性を大切にしています。大学院生は、これまでの臨床経験などで湧き上がった疑問をもとに仮説を立てていきます。その仮説を証明するためには、どのような研究をすれば良いのか、また、どのような計画を立てればよいのかを自ら考えるのです。自ら考え、自らで問題を解決する能力の養成を目指します。これは臨床医にとっても必須の能力といえます。また、研究は決して一人ではできません。他の研究者と共同で研究を遂行することを通して、医師として必要な人間性を高め、ネットワークを形成する能力を磨きます。大学院での研究が将来の臨床に直接に役立つことは少ないかもしれません。しかし、大学院での研究を通して身につけた能力は、必ず将来にわたって役立ちます。大学院での経験は、将来physician scientistとして活躍する際の礎(いしずえ)となります。

呼吸器内科週間スケジュール

午前
8:30-9:00
新患カンファレンス
8:30-9:00
新患カンファレンス
8:30-9:00
新患カンファレンス
8:30-9:00
新患カンファレンス
8:30-9:00
新患カンファレンス
10:30-12:00
全体カンファレンス
教授回診
午後
13:00-17:00
気管支鏡
13:00-13:30
ミニレクチャー
13:00-13:30
ミニレクチャー
13:00-13:30
ミニレクチャー
15:00-17:00
気管支鏡
16:00-17:00
X線カンファレンス
17:00-17:30
重症者カンファレンス
18:00-20:00
呼吸器内科
カンファレンス
18:30-19:30
(月1回)
放射線科・呼吸器内科
呼吸器外科
合同カンファレンス
(月1回)
びまん性肺疾患カンファレンス

フォトギャラリー