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2010.11.09
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平成22年度
2010.11.09
「非燃焼型医療廃棄物処理機」の開発・導入についてプレス発表を行いました。
本学では、地元企業と共同で開発を行った「非燃焼型医療廃棄物処理機」を本年4月より導入・限定的に稼働させ、医療廃棄物処理を行ってきました。これは、医療廃棄物を燃やさず処理する世界初の装置です。約7ヵ月間の運用を経て、この度、本機について実機等を使いプレス発表を行いました。
本機は、医療廃棄物に一切触れることなく処理ができ、酸化チタン加熱により廃棄物を瞬時に分解・ガス化します。有害ガスはシステム内で中和処理され、音や臭いの問題もありません。 また、従来に比べて31.3%以上のCO
2
を削減できます。
当日は、本学外科学講座の谷教授、三重大学の山本教授(本学非常勤講師)が、熱触媒による分解のメカニズムや実用化に至るまでの経緯・改良点について説明を行いました。多くの報道機関に参加いただき、活発な質疑応答が行われました。
記者からの取材に対し、谷教授は「日々排出される医療廃棄物をなんとか大学内で処理できないかとの思いで開発をはじめました。思い描いていたことが現実となり、このように実用機を発表できたことを大変嬉しく思います。本機序の他産業への展開を支援していくとともに、今後は、ゴミをださない大学を目指す“ゼロエミッションプロジェクト”推進が具体化できます。また、本システムを地域社会に広げていく“グリーンイノベーション”に発展させていきたいと思っています。」と語りました。
谷教授による説明
実機を使い説明する山本教授
医療廃棄物を燃やさず処理する
世界初の装置
熱心に質問される記者のみなさん