発生工学技術の開発

マウスや非ヒト霊長類モデル動物であるカニクイザル受精卵をターゲットとした革新的な新規ゲノム編集技術の開発を目指しています。
滋賀医科大学 動物生命科学研究センター 幹細胞・ヒト疾患モデル研究分野(依馬研究室)のホームページです
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マウスや非ヒト霊長類モデル動物であるカニクイザル受精卵をターゲットとした革新的な新規ゲノム編集技術の開発を目指しています。
ヒトに最も近縁な実験動物であるカニクイザルを用いて、マウスでは再現困難な様々なヒト疾患病態モデルの作出を試みています。
未だ不明な点が多く残っているヒト受精卵から胎児に至るまでの発生過程を、カニクイザル初期胚を用いることで解明します。
血管可視化マウスや遺伝子工学技術を用いることで、胎仔期における緻密な血管形成の分子メカニズムの解明を目指しています。
依馬研究室が所属する滋賀医科大学 動物生命科学研究センターはカニクイザルを700頭飼育する国内最大規模の非ヒト霊長類研究施設であり、マウスなどのげっ歯類では再現が困難な発生現象やヒト病態モデルについて日々研究しています。
我々はこれまでにレンチウイルスベクター法によって全身でGFPを発現する世界初のトランスジェニックカニクイザルの作出に成功しており(Seita et al., Sci Rep., 2016)、さらに改良を加えることで効率的に外来遺伝子を全身性に高発現させることも可能にしました(Seita et al., Biol Reprod., 2019)。また、マウスでは再現困難なヒト疾患であることが知られている多発性嚢胞腎(Tsukiyama et al., Nat Commun., 2019)やアルツハイマー病(Seita et al., J Alzheimers Dis, 2020)モデルカニクイザルの作出にも成功しており、今後発症メカニズムの解明など、根幹治療を視野に入れたさらなる発展が期待されます。遺伝子改変カニクイザルの作出だけでなく、マウスやカニクイザルES、TS細胞など各種幹細胞を樹立し、全国の研究者に配布・供給も行っています。最近は新規遺伝子改変技術の開発や病態モデルの作出のみならず、霊長類初期胚発生過程や血管新生の解明などにも注力しています(詳細は研究内容ページへ)。
遺伝子改変技術やヒト疾患モデルカニクイザルを用いた研究、幹細胞や血管新生に興味のある方はぜひご連絡ください。ぜひ我々と一緒に楽しい研究生活を送りましょう!