池田瑞仙(ズイセン)著 文政12年(1829)
著者池田瑞仙(1734〜1816)は岩国の人であり、号を錦帯橋にちなんで錦橋と称した。最初大阪に出て医師となり、ついで京都に移って痘科を専門として有名になる。1797年、幕府の痘科医官となり、1798年幕府が設立した医学館ではじめての教授に就き、医学の講義にあたった。ほかに『痘科弁要』、『痘診戒草』などの本がある。