医学古書常設展示 | 滋賀医科大学附属図書館 |
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扶歇蘭度著 緒方洪庵訳 安政4年(1857)
緒方洪庵が、ベルリン大学内科教授 Christoph Wilhelm Hufeland (1762〜1836)の『Enchiridion Medicum 』(1836)の実際編を重訳したものであり、西洋医学(内科学)はこれにより
おおいに普及した。
本書はそれまでの訳書に比し数段詳細であり、病因、症候、治療法について明解に叙述してある。
ひところ西川義方『内科診療ノ実際』(南山堂、初版 1922)という非常によく読まれた本の末尾「緒方洪庵翁抄訳扶氏医戒」が掲載され、 Hufeland の医学思想は広く日本の医師に知られるところとなった。