医学古書常設展示 | 滋賀医科大学附属図書館 |
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三谷公器(笙洲=セイシュウ)著 文化10年(1813)
三谷公器が浅井惟享の協力のもとに著した解剖学書であり、解剖名など多くの漢字にふりがなのある当時珍しい書物である。これによって、当時臓器名がどう呼ばれていたかがわかる。
三谷自身、1802年京都で死刑囚の解剖を観察し、臓腑をスケッチしており、さらに東洋の医学古典、橘南谿(1753〜1805)の解剖図記や、小石元瑞(1784〜1849)の死刑囚解剖図,『解体新書』などを参考にして本書を成した。