桑田立斎(クワタ リュウサイ)著 嘉永2年(1849)
桑田立斎(1811〜1868)は、越後の村松家の出身。蘭医坪井信道の弟子であったが、1841年桑田玄真の養子となる。翌1842年江戸深川に小児科を開業。1849年、オランダ医師モ−ニケにより、牛痘苗が伝えられ、江戸鍋島邸でそこの幼児らに接種し、その効果を認めて種痘について論じたのが本書である。 1857年、北海道で天然痘が大流行したさい赴いて、7,000人に接種した。