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オープンアクセスについて

 近年、学術雑誌の世界において「オープンアクセス」という考え方が普及しています。このページではオープンアクセスの理念や現状について、また論文をオープンアクセスにする方法やその際の注意点について解説しています。



 オープンアクセス(OA)とは、学問は人類の共有資産であるという考えから、研究成果である論文等をインターネット上で一般向けにも公開し、経済的・技術的・法的な障壁なく誰でも自由に読めるようにすることです。

 オープンアクセスの背景には、学術雑誌の価格が年々上昇しているという事情があります。従来のように図書館が雑誌を購入し利用者に提供するという形式では、充分な数の雑誌へのアクセスが確保できないため、大学の構成員にとっては読みたい論文をすぐに読むことができないという事態に繋がっているのです。
 一方で論文著者の立場から見ると、これは自らの書いた論文が広く読まれなくなってしまうことを意味します。研究者はこのような状況を踏まえたうえで、自らの研究成果が適切に伝わるよう、発表の仕方を考える必要があるのです。

 オープンアクセスは国の政策でも推進されており、科研費・JST・AMEDといった公的な研究助成プログラムや機関では、その助成により行われた研究の成果論文等をオープンアクセスにするよう、研究者に求めています。


 オープンアクセスを実現する手段として、一般にグリーンロード(グリーンOA)とゴールドロード(ゴールドOA)と呼ばれる二つの方法があります。
 グリーンロードとは各研究者が雑誌へ投稿するのとは別に所属機関のWebサイト等で同じ論文を公開するセルフアーカイブという方法、ゴールドロードとはオープンアクセス誌(OA誌)に投稿する方法のことを言います。


■セルフアーカイブ(機関リポジトリへの登録)


 セルフアーカイブとは、学術誌に投稿した論文を、機関リポジトリ等を通じてオープンアクセスにする方法で、各出版社では様々な条件の下に、このセルフアーカイブを認めています。
 滋賀医科大学では機関リポジトリ「びわ庫」をセルフアーカイブのプラットフォームとして運用しています。アーカイブ条件の確認など、登録に関する手続きは全て図書館で行っていますので、登録をお考えの方は下記までご相談ください。

  担当係:情報課学術企画係 (内線:2079)
  hqjoukan●belle.shiga-med.ac.jp ●を@に置き換えてください。

  ←詳しくはこちらのページでもご説明しています。



■オープンアクセス誌(OA誌)への投稿


 オープンアクセス誌(OA誌)とは、学術出版社が論文をオープンアクセスで公開しているジャーナルのことです。
 従来、査読や編集などの出版に関わるコストは読者(大学)が支払う購読料によってまかなわれていましたが、オープンアクセス誌ではその代わりとして著者からのAPC(Article Processing Charge=論文出版加工料)を主な収入源としています。

 オープンアクセス誌の中には、一部の論文のみをオープンアクセスとしているもの(ハイブリッド誌とも呼びます)、刊行後一定の期間(エンバーゴ)が経ってからオープンアクセスになるものなど、色々な形態のものがあります。


 オープンアクセス誌の出版プロセスを悪用し、ずさんな査読で大量の論文を掲載し、掲載料を不当に搾取する出版社が大きな問題となっています。
 こうした粗悪な雑誌は"Predatory Journal"(捕食ジャーナル)と呼ばれ、日本ではハゲタカジャーナルという呼称が定着しています。

 ハゲタカジャーナルに論文を投稿することは、貴重な研究費が無駄になるだけでなく、研究者や所属機関の社会的評価を落とすことにもつながります。投稿する論文自体の内容に問題が無くとも、こうした悪質な雑誌に研究成果を載せること自体に問題があると言えます。論文を投稿する際には、信頼できる投稿先かどうか、慎重に検討してください。

 ハゲタカジャーナルの見分け方など詳しい情報は、以下のファイルもご参照ください。
 →いわゆる「ハゲタカジャーナル」への注意喚起と判別の手引きPDFファイル


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