はじめに

ごあいさつ

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  • 教授就任にあたって

    滋賀医科大学医学部看護学科基礎看護学講座(生化・栄養)教授    佐々木 雅也

    平成29年6月1日付けで、看護学科基礎看護学講座(生化・栄養)の教授に就任いたしました。私は昭和57年に2期生として本学医学部医学科を卒業し、第2内科(現在の消化器・血液内科)に入局するとともに大学院に進学しました。クローン病や潰瘍性大腸炎、吸収不良症候群などの患者さんの治療にあたる中で、静脈栄養や経腸栄養の基礎を学びました。また、栄養素と小腸機能との関わりについて基礎研究もおこないました。
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  • ロンドン留学から帰国後の平成15年には、京滋では初めてとなる栄養サポートチーム(NST: nutrition support team)を立ち上げ、消化器内科以外の患者さんの栄養管理にも関わるようになりました。NSTの活動を通じて様々な患者さんの栄養管理に関わる中で栄養代謝病態に関心を持ち、栄養治療部の管理栄養士の先生方とともに、間接熱量計を用いた臨床研究をおこないました。その成果は、国内外の学会で発表し、多くの論文として報告することもできました。滋賀医科大学から、栄養代謝研究に関するエビデンスの発信が出来たと考えています。日本人の食事摂取基準2015の策定委員を経験したことから糖尿病患者さんのエネルギー収支バランスに関するAMED研究にも参加し、現在、日本人の食事摂取基準2020の策定委員も務めています。
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  • 日本静脈経腸栄養学会の理事(現在は副理事長)として、医師やメディカルスタッフへのセミナーの講師を務め、静脈経腸栄養ガイドライン第3版の作成にも参加しました。また、テキストブックの責任編集やNST専門療法士の問題集の監修も担当しました。今後は、これらの経験を生かして、滋賀医科大学看護学科の学生教育、大学院教育、さらには研究指導などに全力で取り組みたいと考えております。