学生実習

大西正人先生が『ベストクリニカルティーチング賞』を受賞しました

総合内科学講座 准教授


 当講座の大西正人准教授が、令和7年度ベストクリニカルティーチング賞を受賞しました。
 ベストクリニカルティーチング賞とは、従来のベストティーチャー賞に加え、臨床実習を担当する医師の中から学生の投票により選出されるもので、第47期臨床実習総括アンケートにおいて、「指導を受けた医師の中で、最も良かった医師」を選ぶ設問で、令和7年度の受賞者6名のうちのひとりとして、大西先生が選ばれました。
 「わかりやすく丁寧な指導であった」「患者・家族に対する態度に関する学びがあった」との投票理由が決め手となり、全受賞者6名のうち、大西先生を除く他5名が学内の医師であるなか、地域医療教育研究拠点の中からは、大西先生ただひとりの受賞となりました。

 2026.9.11掲載 

  東近江総合医療センターの学生実習

 総合内科学講座・総合外科学講座では、滋賀医科大学医学部5回生のクリニカルクラークシップを受け入れています。学生は総合内科コース・総合外科コースより、本人の希望に応じて、3週間の臨床実習を行います。
 総合内科コースの学生実習は8時15分からの朝カンファレンスで始まります。前日に入院した患者さんの症例を検証しながら、特徴的な症状や検査データ、画像から、診断に至る過程を学びます。上級医たちの間で飛び交う医学用語や略語の意味を質問されたり、説明を求められたりしながら、カンファレンスは進んでいきますが、ここでわからなかった用語や疑問は、その場で解決できるように、カンファレンス終了後に30分の『質問タイム』を設け、知識の定着が習慣づけられるような取り組みを行っています。3週間の実習では、スキルスラボで挿管手技からエコー検査、内視鏡や腹腔鏡の各種シミュレーターを用いてトレーニング実習を行ったり、専門医によるミニレクチャー、症例発表など、ここでの学びがひとつのパッケージとして完結できるよう、様々な工夫をしています。

 8:15〜9:00

朝カンファレンス

9:00〜10:00

質問タイム・ミニレクチャー(ラボ実習)

9:30〜12:00

コース別実習

12:00〜13:00

昼休憩

13:00〜16:00

コース別実習



 朝カンファレンス

 このカンファレンスは、内科系の専門医同士が直接議論するので、内科全体の幅広い知識と専門的な知識の両方を身につけることができます。その中で生じた不明点・疑問点は、カンファレンス終了後に10分間のQ&Aの時間を設けており、曖昧な知識の整理と問題解決に役立っています。また、実習最終日には、10分間の症例発表の時間を設けており、プレゼンテーション力の育成の場としても活用しています。


 コース別実習

 学生1名に対し、指導医1名が指導する「マンツーマン」形式で、3週間の実習スケジュールが組まれています。外来見学や病棟回診、救急対応、内科的手技の見学など、コースによって実習内容は異なりますが、「1対1の個別指導は先生との距離も近く、質問しやすい」「毎日異なった科で実習するのは、新鮮な気持ちで取り組める」「市中病院の雰囲気が体験できる」と概ね好評です。


 スキルスラボ

 総合内科コースのスキルスラボの実習では、心電図の基礎実習や心音・呼吸音の聴診トレーニング、内視鏡シミュレーターなどを行います。また、総合外科コースの学生との合同で、救命救急、患者急変時の流れを体験した、一連の救急対応を擬似体験するシミュレーター実習も行います。


第16班学生

 質問タイム&ミニレクチャー

 朝カンファレンスが終了した9:00〜10:00までの1時間は、質問タイムとミニレクチャー(ラボ実習)の時間です。朝カンファレンスで飛び交う医学用語や略語、臨床上の疑問点など、頭に浮かんだ?を解決する時間です。カンファレンス直後に設けられたこの時間は、曖昧な知識の整理や、後で調べようと思ってそのまま忘れてしまわずに済むのでありがたいと学生にも好評で、この時間があることでカンファレンスにも能動的に取り組めるようにフォローしています。


滋賀医科大学 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

研修医教育

東近江総合医療センターでは初期研修医を募集しています

 研修プログラムの目的と特徴

 今日わが国では、高齢化社会と少子化の中で疾病構造の変化や国民のニーズの多様化・高度化などにより、医療に大きな変革が求められています。専門分化し、臓器中心の医療の傾向の中にあって、医師と患者のコミュニケーションと全人的な幅広い診療を目指して、プライマリ・ケアをはじめ、少子高齢化の多様なニーズにも対応できる幅広い診療能力を身につけるとともに、患者と全人的な関係が構築できる医師としての人格を涵養する研修を目的としています。

 ここで研修すると何ができるのか? 

朝のカンファレンス

毎日の朝のカンファレンスですべてのcommon disease を学べます。このカンファレンスは全国でもみられない専門医同士の質の高いカンファレンスで、毎日の知識の積み重ねが幅広い知識を兼ね備えた医師の育成に役立っています。

滋賀医科大学の出向先ならではの利点!

東近江総合医療センターは滋賀医科大学総合内科学講座・総合外科学講座の出向先ですので、本学の最新動向や研修にも参加できます。また大学図書館の利用や文献検索など、大学のサービスを受けることができます。

全人的医療ができる

診療科を移動しても患者さんの入院から退院まで担当できます。

希望する診療科では、外来診療のトレーニングを行い、一人で問診・診察・検査・投薬・病状説明ができるようになります。

スキルスラボで手技が向上

県下有数のスキルスラボで自主学習できます。

 研修スケジュール

 初期研修医は毎朝の総合内科カンファレンス(8:15〜9:00)に参加し、専門医ともに前日入院・救急患者のディスカッションを行うことで、臨床に必要な基礎的知識を学習します。

年間スケジュールの一例

  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
 1年目 朝カンファレンス(朝8時〜9時)
総合内科
糖尿病・内分泌
循環器内科 呼吸器内科 消化器内科 神経内科 内科系5科より
選択
昼救急(週1回)・夜間救急(週1回)
2年目 朝カンファレンス(朝8時〜9時)
外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科(院外)より選択(2ヶ月ずつ) 地域医療 内科・小児科・放射線科・外科・呼吸器外科・整形外科・産婦人科・泌尿器科・眼科・麻酔科・皮膚科・耳鼻咽喉科・歯科口腔外科・精神科(院外)より選択(1診療科につき1ヶ月以上)
昼救急(週1回)・夜間救急(週1回)

研修医宿舎

 

研修医談話室

 

研修医室(個室)

 

 東近江総合医療センターでの研修生活を終えて

武村秀孝 (東近江総合医療センター研修医1期生、現・京都第二赤十字病院)


 2018年3月をもって、東近江総合医療センターでの2年間の初期臨床研修を修了しました。
2年間を振り返って、本当に自由に、様々な科をローテーションさせて頂き、医師としてのスタートとして、大変充実した2年間を過ごすことができました。
 東京出身で滋賀医科大学に学士編入で入学した自分を家族のように受け入れて頂き、病院で過ごす日々が本当に楽しく、ストレスが少ない職場環境でした。医学知識や技術の習得は当然重要ですが、ここで得た仲間や経験、医師としての立ち振る舞いや覚悟など、大規模な病院では経験できないような2年間を過ごさせて頂きました。
 どの科をローテーションしていても、いつでも気軽にコンサルトができる雰囲気があり、コメディカルの方々にもいつでも相談できる、この働きやすい環境は東近江総合医療センターならではでないでしょうか。ご指導頂いた先生方をはじめ、事務の方々、コメディカルの方々には心より感謝申し上げます。
 私は当院の第1号研修医でしたが、マッチングで当院を希望される学生も増えてきており、今後益々教育病院として充実した施設になってほしいと強く願っております。

  
 
 
 
 

滋賀医科大学 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

スキルスラボ

 
スキルスラボとは、安心・安全な医療技術の習得を図るための各種シュミレーターを備えた施設です。医学部5回生のクリニカルクラークシップでは、9時30分から10時をエコーや内視鏡、腹腔鏡などの基本的手技の時間に充てています。

スキルスラボ実習の学生の感想

・とても良い施設なので、もっと練習する時間がほしい

・挿管やエコーの復習ができてよかった

・典型的な肺音の聞き分けを練習したが、今後どの科に行くにしてもできないといけないので、とても良い機会であった

・機械は難易度の設定ができるので、時間をかけて実習したい

 外傷・救急超音波教育ユニット


腹部外傷の超音波診断
・大量血胸、腹腔内出血、心タンポナーデなど
急性腹症の超音波診断
・急性胆嚢炎、胆管炎、大動脈瘤、憩室炎など

評価型気道管理シュミレーター


・パソコン上で正常から挿管困難まで状態を設定し、実際の器具で手技をトレーニングできる
・学習者の手技を定量的に評価
・カメラでの録画により手技の振り返りが可能

外科縫合シュミレーター教育ユニット


腹腔鏡下での鉗子操作から腸管縫合術を学べるトレーニング
・縫合手技の成功、不成功をリークテストと縫合状態で評価
・カメラでの録画により手技の振り返りが可能

 胎児超音波教育ユニット


胎児の成長状態、羊水量の確認、胎盤の位置、体位、胎向、胎勢、性別判断
・形態観察と計測に必要な内臓をすべて封入した胎児を内臓
・母体内あの胎児模型と同じ23週の胎児模型を付属

乳房超音波教育ユニット


エコー値の異なる模擬腫瘍(良性腫瘍、癌、嚢胞)を埋め込んだ体表操作トレーニングモデル
・リンパ節以外に、皮下脂肪、乳腺症、乳管、クーパー靭帯、脂肪腫、肋骨、鎖骨、大胸筋、肺が表現される

LAP MentorⅡエクスプレスタワー


腹腔鏡の基本スキルから複数の腹腔鏡下術式のバーチャルシュミレーション
・左右4本の手術器具とカメラを用いて鮮明なバーチャル空間で実践的なトレーニングができる

 気管支・消化器内視鏡シュミレーター


気管支・消化器内視鏡操作のバーチャル上でのトレーニング
・バーチャルでありながら触覚を再現
・困難症例や合併症もあり
・バイタルアラーム機能も搭載

ハートワークスゲートウェイ year1


経食道エコーのバーチャル上でのトレーンング
・専用のグローブを用いて、リアルタイムに拍動する3D心臓モデルを経験可能

呼吸音聴診シュミレーターHST-WL-S


全面7ヶ所、背面8ヶ所からの36症例の呼吸音聴診
・正常、fine crackles,coarse crackles,wheeze,rhonchi,stridor,胸膜摩擦音などを体験

 EVE血管シュミレーター(フルスペック)


・血管の弾力特性や摩擦特性を忠実に再現した血管モデル
・全身が透明なため、カテーテルの走行がわかりやすい

腰椎穿刺トレーニングモデル


 
 
 

中心静脈穿刺トレーニングモデル