東近江がん診療セミナー

 

東近江がん診療セミナー2026

第86回東近江がん診療セミナー

令和8年9月3日(木)17:30〜18:00


 5月のがんセミナーから4ヶ月ぶりの開催となった東近江がん診療セミナーは、『「がんと生きる」を支える多職種でつなぐがんリハビリテーション』の1演題で開催しました。
 がんになると、がんそのものによる痛みや食欲低下、息苦しさ、だるさによって今まで通りに動けなくなったり、手術や薬物療法、放射線治療などを受けることによって身体機能が落ちたり、損なわれたりすることがあります。がんになっても、日常生活を維持し、本人が望むその人らしい生活を送れるように、残っている体の能力を維持・向上させるために受ける医療をがんリハビリテーションといいます。通常のリハビリテーション医療は、体になんらかの障害が起こってから受けるのが一般的であるのに対し、がんリハビリテーションは、予防的リハビリテーションが重視されているのが特徴で、脳卒中などの他のリハビリテーション医療と大きく異なる点です。(がん情報サービスHPより引用)
 今回の演者である東近江総合医療センターの仲山理学療法士長からは、患者さんの「動けない」「食べられない」といった困りごとを、症状・薬剤・栄養・身体機能・ADL・退院環境・社会背景などを多職種の視点で分解し、その専門性をいかして「なにができるか」に加えて、「いつ・だれと・なにを目指すか」を考え、入院中から支援をつないでいくことが大切であるとのお話がありました。そのためには「退院するため」ではなく、「生活を続けるため」のリハビリであり、治療を受けた退院後の患者さんの「くらし」に思いを馳せ、これからも続く患者さんの人生を時間軸で支えることが大切だと繰り返しお話されていたのが印象的でした。
 講演後の質疑では、医師からのリハビリテーションのオーダー以外にも、患者さんの状態に気づいた医療者が「この患者さんはリハビリが必要ではないか」という提案をしていけたらという業務改善につながるディスカッションも行われました。
 
【お知らせ】 
★2026年度より、働き方改革の一環として、毎月開催→不定期開催となります。次回『第87回東近江がん診療セミナー』は10/1(木)開催予定でテーマは「がん支持療法」を取り上げます。
★がんセミナーは会場とZoomの併用で開催。Zoom参加をご希望の方は、東近江総合医療センター地域医療連携室(E-mail:402-chikirenkei@mail.hosp.go.jp)までメールをお願いします。

仲谷理学療法士長

講演1

北野地域連携看護師長

座長
 

 

 会 場

第85回東近江がん診療セミナー+第101回ひがしおうみ☆栄養塾

令和8年5月21日(木)17:30〜 


 毎年恒例で5月のがんセミナーは、ひがしおうみ☆栄養塾とのコラボ企画で『消化器がんと栄養〜W-EDチューブを使いこなそう〜』のタイトルで開催しました。
 W-EDチューブとは、経鼻的に挿入し、経管栄養と胃内減圧や内容物の除去が行えるチューブで、EDチューブと比較して外径が太く固いため、違和感が強いのが特徴(カーディナルヘルス医療者向け製品情報サイトより引用)ですが、がんの進行により消化管に狭窄があり、唾液や胃液、食物残渣が貯留してしまう時に用いられます。チューブの先端は2つに分かれており、一方は栄養投与のため、もう一方は減圧や胃内容物の除去を目的とした構造になっています。患者さんにとっては違和感がありますが、一時的にこのチューブを使用することで、排液が可能となり、嘔気の改善や栄養摂取により、治療が継続できるメリットがあります。
 また、栄養投与目的側のチューブの留置先が胃か腸によってメリット・デメリットがあること、またその際に選択する栄養剤の特徴についても説明があり、実際にW-EDチューブを使用した症例として栄養を充足しながら治療の継続に貢献できた事例が紹介されました。
 
【お知らせ】 2026年度より、第1木曜開催に変更はありませんが、開催月が不定期となります。次回『第86回東近江がん診療セミナー』は9/3(木)開催予定でテーマは「がんリハビリテーション」を取り上げます。
★がんセミナーは会場とZoomの併用で開催。Zoom参加をご希望の方は、東近江総合医療センター地域医療連携室(E-mail:402-chikirenkei@mail.hosp.go.jp)までメールをお願いします。

石谷管理栄養士

講演1

村上管理栄養士

講演2
 

伊藤明彦先生

 総合司会

 神田暁博先生

 コメンテーター