平成19年6月22日(金)、琵琶湖ホテル(滋賀県大津市)において、ピロリ菌の発見によりノーベル賞を受賞したバリー・マーシャル教授を迎えて、一般市民を対象とした公開講座を開催しました。
バリー・マーシャル教授(西オーストラリア大学)は「ヘリコバクター・ピロリ菌とその胃炎・消化性潰瘍疾患における役割」に関する発見により、2005年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
今回、日本ヘリコバクター学会のため来日するマーシャル教授に、学会長で旧知の仲でもある本学病理学講座服部隆則教授が講演を要請したところ快諾いただき、市民公開講座が実現しました。
当日は約350名の参加者が集まり、自らピロリ菌を摂取して仮説を実証した話やノーベル賞授賞式の模様など、マーシャル教授の貴重なお話に熱心に耳を傾けていました。
引き続き、杏林大学高橋信一教授による「胃の病気の予防、診断と治療」と題した講演を行い、わかりやすく解説いただきました。その後の質疑応答でも活発なやりとりがあり、身近な胃の病気についての関心の高さが伺えました。
参加者からは、「ピロリ菌の除菌の有用性がよく分かった」「ノーベル賞受賞者のお話が聞けて貴重な体験であった」「非常にわかりやすい説明であった」といった声が寄せられ、好評のうちに終了しました。 |