国立大学図書館協会近畿地区協会研修事業として、講演会「携帯情報端末で広がる図書館サービス」が本学において9月19日に開催され、国公私立大学から約50名の参加がありました。
この講演会は、近年急速に普及している携帯情報端末が授業の中でどのように活用されているのかということを知ることで、学生の授業外での学修環境整備が求められている大学図書館において、より学生に寄り添った図書館サービスの企画・構築につなげていくことを目的として行われました。
本学の永田教授から「メディカル・ジャイロシステムのめざすところ」と題して、医学教育の課題と臨床実習現場における携帯情報端末の活用事例の紹介、中京学院大学の古田助教から「看護教育における携帯情報端末の活用」として看護技術修得における携帯情報端末の活用事例の紹介、大阪大学の岩居教授から「携帯情報端末を活用した外国語アクティブラーニングの一例」としてドイツ語の授業での活用事例、大谷大学の池田教授から「タブレットPCの人文情報学教育への活用」として全学で取り組まれている活用の内容とその教育効果の紹介、内田洋行教育総合研究所の佐藤課長から「初等中等教育における携帯情報端末の活用」と題して「学びのイノベーション」事業、一人一台の情報端末を導入している小中学校での活用事例などが報告されました。
それぞれの講演内容は、学生の学習への動機づけ、技術習得への活用など非常に具体的なものであり、それぞれの課題に応じて携帯情報端末が活用されているものでした。講演後の質疑応答では、講演内容を受けて、学生の学修環境整備において大学図書館が果たすことのできる役割などについて質疑がかわされました。
本講演会は、これからの図書館サービスを考える上で、そして携帯情報端末の活用を考える上でたいへん有意義なものでした。
 |
会場の様子 |
|