医療人育成教育研究センター教育方法改善部門では、例年授業評価や教育方法改善に関するFD・SD研修会を開催していますが、今年度は、学部教育部門長の生理学講座(細胞機能生理学部門) 松浦 博教授の模擬講義及び講演と、学外から兵庫医科大学副学長・医学教育センター長 鈴木 敬一郎教授をお招きし、「兵庫医大の教育:チーム基盤型学習導入と評価の改善について」と題してご講演をいただきました。
模擬講義では、「腎臓の機能と体液調節」について、スライドと板書により行われました。講義中には参加学生との質疑応答もあり、正に普段の授業そのものでした。
松浦教授は、本講義のまとめとして、学生が講義を理解するためには、パワーポイントと「紙」や板書を併用して、学生の顔を見ながら講義を進めることが重要であることを示されました。
一方、兵庫医科大学の鈴木教授は、講演の中で、兵庫医大における医学教育の実状について報告され、同大学が掲げる二つの責任として、「社会が求める医療人材を送り出す責任」、「医療人として問題解決能力を養い、やりがいと希望を感じる教育」を示されました。さらに、従来のPBL(テュートリアル)に加えて、グループによる学習が重要であると指摘され、独自のTBL(チーム ベースド ラーニング)を紹介されました。
このグループ学習についてはピア評価(貢献度評価)を取り入れ、学生へのアンケート調査では、「通常の講義型学習と比べ学習効果があった。」とする意見が多くを占めていたようです。
講演終了後には活発な意見交換があり、盛会のうちに研修会は閉会となりました。
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会場の様子 |
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松浦教授による模擬講義 |
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兵庫医科大学 鈴木教授による講演 |
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意見交換の様子 |
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