大学院教育 Graduate education

学院教育

加齢に伴う予備能力低下のためストレスに対する回復力が低下した状態とされる”Frailty”の予防と、糖尿病や筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン病等の慢性疾患や機能障害を呈するフレイルハイリスク集団に対する生活機能維持・向上のための看護ケアのエビデンス創出を目指し、健康長寿、及びサクセスフル・エイジングを支援するための看護実践を探求しています。

<到達目標>

  • 加齢に伴う様々な機能低下や、 誕生からの長期的なライフスタイル要因の集積の結果もたらされる高齢期特有の疾病や機能障害に対する予防的アプローチの視点を学ぶ。
  • 糖尿病や筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン病などのフレイルハイリスク集団に対する転倒・低栄養等の老年症候群の予防や生活機能維持・向上のためのケア開発の視点を学ぶ。
  • 高齢者やフレイルハイリスク集団に対する研究課題の明確化及び課題解決のためのアプローチ方法を探求する。また、同集団に対する横断・縦断調査のためのフィールドワークのノウハウを習得し、実践を通してその能力を養う。

当科目

生涯発達看護実践科学部門

生涯発達看護実践科学部門 フレイルケア看護学領域
博士前期課程

  • 看護学研究方法論Ⅳ
  • フレイルケア看護学特論
  • フレイルケア看護学演習A
  • フレイルケア看護学演習B
  • 看護学特別研究
  • 特定行為看護特論
  • 特定行為看護演習Ⅰ
  • 特定行為看護演習Ⅱ
  • 看護実践課題研究(特定行為実践)

生涯発達看護実践科学部門
博士後期課程

  • 生涯発達看護実践科学特論(オムニバス)
  • 看護病態管理学特論(オムニバス)
  • 科学的根拠と看護実践
  • 看護学特別研究

学院修了生論文

2024年度修了

深見智子 修士:高度実践コース
高齢心不全患者における在宅での体液管理状況が3年間の全死亡に与える影響:入院時血清Na値を基にした検討

修士課程の3年間で看護研究を一から学ぶことができた有意義な時間でした。
仕事との両立は大変でしたが、荻田先生や老年ゼミの皆様のサポートがあり無事に修了することができました。

伊吹奈緒子 修士:研究コース
高齢者の日常生活活動における主観的・客観的評価の乖離に関する要因の探索的検討

看護師として働く中で「看護」を考えはするのに、改めて「看護」を学ぶ機会が乏しいと感じたことをきっかけで決めた進学でした。先生方をはじめ、老年教室の仲間や職場の方々に支えられて、無事に修了することができました。
楽しいことも驚きや発見も沢山経験し、実り多い、そして感謝の絶えない2年間でした。ありがとうございました。

後藤 仁衣菜 修士:研究コース
地域在住高齢者におけるお薬手帳利用状況とフレイルとの関連-ポリファーマシー保有別での検証-

大学院での2年間は沢山の学び、新しい出会いに恵まれ、貴重な時間を過ごすことが出来ました。
高齢者の方が毎日を過ごす中で「その人らしく」生活を営むために看護師として出来ることを研究的視点で模索することができました。この経験を活かし今後の研究活動も頑張りたいと思います。

2023年度修了

西村 俊作 修士:研究コース
地域在住高齢者における機能歯による咬合指示域と新規介護認定及び介護度重度化との関連

修士課程での2年間は、本当に有意義で贅沢な時間でした。「考える」ということを人生で一番したように思います。
仕事との両立は大変でしたが、老年教室の皆様のサポートもあり無事に修了することができました。

嶋村 空良 修士:研究コース
地理情報システムにより算出された通いの場までの距離と地域活動参加状況との関連

大学院では高齢者の居住年数や居住環境といった環境要因がフレイル予防に関連するか2年間を通して分析しました。
また、様々な学会発表や論文執筆を通して自身の研究テーマだけでなくフレイルの危険因子、予防因子に関する最新の知見に触れることができました。この経験は実臨床において患者さんのアセスメントや効果的な退院支援の実現に活かせるのではないかと考えています。

田中早貴 修士:研究コース \祝/学長賞受賞
認知症の行動・心理症状(BPSD)に関連する因子の検討 ー日常的な他者との関わりにおいて聴力低下がBPSDを誘発させる可能性ー

修士課程では、ゼミでのディスカッションや自己学習を通して、これまで公表されている研究成果の解釈の方法や臨床実践への活用可能性について考える力が身についたと感じています。

2022年度修了

大坂真子 修士:研究コース
変形性膝関節症患者における術前血清アルブミン値が人工膝関節全置換術後の歩行機能及び入院期間に与える影響

私は他大学を卒業後、臨床経験を経た後に滋賀医科大学の荻田研究室に所属させていただきました。
大学院生時代には荻田先生や研究室の皆様はもちろん、病院で勤務されている整形外科の先生方にもご協力をいただき、修士論文を完成させることができました。
臨床現場で何気なく抱いていた疑問を統計学的手法を用いて検証できたという経験は、看護師である自分にとっての大きな強みになったと感じています。

2021年度修了

八軒 美由紀 修士:高度実践コース
大学病院における褥瘡発生状況と看護実践の実態           

2020年度修了

金丸 恭子 修士:高度実践コース
地域在住高齢者における舌圧と栄養状態との関連           

修士課程では、実際に調査をさせていただいたデータを用いて論文を作成しました。
教室では様々な研究の調査や学会発表などにも参加でき、研究活動の一連の流れを実践的に学ぶ貴重な経験をさせていただきました。教室の先生方は熱心で優しく、自分のリサーチクエスチョンを丁寧に受け止めてくれます。的確な助言と温かいサポートを感じる教室です。

2019年度修了

岡本 智子 修士:高度実践コース
大学病院の糖尿病患者における血清アルブミン値と6年後のサルコペニアの可能性との関連

修士課程では、看護研究の面白さ、難しさや、自分の研究疑問を明らかにするために必要な研究方法等多くのことを学ぶことができ、とても充実した2年間を過ごすことができました。教室の皆様がとても優しく丁寧にサポートしてくださったおかげで、修士課程で学んだことを忘れずに今も研究に取り組むことができています。大学院は単に新たな知識を得るだけでなく、課題に対して考え抜く姿勢や人に分かりやすく説明する力を身につけることができたと感じています。

学院進学希望の方へ

大学院進学について

高齢者の健康維持増進や看護に寄与する疫学研究に少しでも興味・関心のある方は
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また当教室での大学院進学について相談を希望される方は面談にお越しください。
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