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学長挨拶

 滋賀医科大学は「地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽

ばたく大学」として、優れた医療人の育成、卓越した医学研究、

質の高い「全人的医療」を実践しています。学部教育では、医

学科と看護学科で専門知識と高い実践能力を備えた医師、看護

師、助産師、保健師を育成し、卒業生は地域•国•世界の医学•

医療•看護の現場で活躍しています。大学院においては、リサー

チ・マインドをもったclinical scientist、先端的な医学研究•看

護学研究を担う次世代のリーダーの育成に力を注いでいます。

 医学科では、幅広い教養と十分な専門知識、高い臨床技術を

習得するために、基礎学(一般教育)、基礎医学、臨床医学を修め、

国際基準に沿った臨床実習を行います。本学では、医学研究を

目指す学生のために、早期に研究に着手して博士号を取得でき

る研究医養成コースを設けています。また、地域医療を志す学

生には、県などからの奨学金制度も準備されています。医師免

許取得後は、研修指定病院で2年間の初期臨床研修に従事し、

多くの人が専門医を目指してさらに修練を重ねます。

 看護学科では、教養科目と専門科目を有機的に統合した独自

のカリキュラムに沿って授業と実習を行い、医学科との合同授業

や充実した看護学実習を行っています。3年生からは、保健師と

助産師の教育課程も選択することができます。

 附属病院では、スタッフが総力を挙げて高度先進医療を推進

するとともに、関係病院の協力のもと、総合医•家庭医やがん専

門医などの育成にも力を入れています。ロボット手術装置「ダ•

ヴィンチ」やPET-CT、ハイブリッド手術室などを完備して高度

医療を行う体制を整え、附属病院構内にヘリポートを設置して広

域の救急医療、急性期医療にも迅速に対応し成果を挙げていま

す。滋賀医科大学は県内唯一の大学病院、地域の基幹病院の

核として、地域の医療に大きく貢献しています。

 研究活動としては、神経難病に関する基礎的ならびに臨床的

研究、サルを用いた医学的研究、非感染性疾患(生活習慣病な

ど)に関する国際疫学研究、がん研究などの特色ある研究を推

進し、国内外から高い評価を得ています。また、「臨床研究開発

センター」を中心に信頼される質の高い臨床研究を進め、新し

い時代の医学•医療の開発と質の向上をめざして、先導的な役

割を果たしています。

 滋賀医科大学は、琵琶湖をはじめとする美しい自然と豊かな

文化に恵まれた環境の中にあり、多くの優秀な医療人を輩出し

てきました。疾病の予防と治療、健康な社会作りのために諸課

題の解決に取り組み、医学•医療•看護の分野で社会に貢献して

います。

学長

塩田 浩平

President Kohei Shiota

理 念

Philosophy

滋賀医科大学は、地域の特徴を生かしつつ、特色ある医学・看護学の教育・研究により、信頼される医療人を育成すること、

さらに、世界に情報を発信する研究者を養成することにより、人類の健康、医療、福祉の向上と発展に貢献する。

Shiga University of Medical Science strives to serve the health and social welfare of the community by cultivating trustworthy

medical professionals with the best possible training, and by promoting advanced research in medicine and nursing.

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学長挨拶