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5つの重点領域研究
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「何でもできる大学」ではなく、「何かができる大学」を目指し、本学の特徴を生かせる5項目の重点プロジェクト、国際的にも注目される研究を推進しています。平成19年度には、研究の質の向上を図るため、学内において研究活動に対するチェック(中間評価)を行いました。
1.サルを用いた医学研究
−鳥インフルエンザワクチンの開発、再生医療への応用にむけて−
■研究概要
人獣共通感染症に関する基礎研究連携事業(文部科学省)を推進
カニクイザル・テーラーメードES細胞を用いた移植医療モデルシステムの構築【科学研究費補助金基盤研究(B)を獲得】
■中間評価結果
本プロジェクトは、鳥インフルエンザワクチンの開発研究を行い、
サルにおけるワクチンの効果検証に成功
した。また、
サルES細胞の樹立と、種々の細胞への分化誘導に成功
している。再生医療の成否は、実際のモデル動物で機能しうるか否かの検証が最も重要な点であり、人体に最も近いサルで機能検証をおこなう本プロジェクトは、非常に優れていると評価できる。
2.核磁気共鳴(MR)医学
−体への負担が少ない医療(低侵襲医療)を目指して−
■研究概要
MR画像による生体内標識幹細胞の無侵襲追跡技術と再生医療への応用 【科学研究費補助金基盤研究(S)を獲得】
患者負担軽減のためのオンサイト診療システムの開発等【都市エリア産学官連携促進事業発展型(文部科学省)に採択】
マイクロ波応用手術支援機器と手術システムの臨床応用【独創的シーズ展開事業大学発ベンチャー創出推進(科学技術振興機構)に採択】
■中間評価 コメント
本プロジェクトは、
ナノテクノロジーを用いた新規のバイオプローブの作製に成功
している。同時に、
世界最高感度の細胞可視化に成功
している。診断学の主流は、非侵襲性可視化であり、診断学・治療学両面にわたって、医学の世界的進歩に大きく貢献しているため、非常に優れていると評価できる。
3.神経難病研究
−アルツハイマー病・神経難病の早期発見・治療を目指して−
■研究概要
アルツハイマー病の新規MR画像診断薬の開発【科学技術振興機構育成研究に採択】
筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウスの免疫療法とミクログリアの病態解析についての研究【科学研究費補助金基盤研究(B)を獲得】
■中間評価結果
本プロジェクトは、
γセクレターゼ活性制御因子を世界に先駆けて同定することに成功
している。また、
アルツハイマー病診断薬の開発に成功
し、特許申請もしている。神経難病は世界的に注目を集めている競争の激しい分野であるが、4年間一貫して良質な情報発信をおこなっており(論文数48、総IF 210.889)非常に優れていると評価できる。
4.生活習慣病医学
−動脈硬化症・メタボリックシンドロームなどの予防のために−
■研究概要
日米3集団の潜在性動脈硬化症危険因子に関する国際疫学共同研究【科学研究費補助金基盤研究(A)を獲得】
疾病予防サービスに係わるエビデンス構築のための大規模コホー ト共同研究【厚生労働科学研究費補助金を獲得】
日本人における血漿中Lp-PLA2濃度およびLp-PLA2遺伝子多型と冠動脈疾患との関連の検討:断面・症例対照研究を推進
■中間評価結果
生活習慣病、特に、
高血圧、栄養過多の分野で、危険因子の同定に成功
している。医学は、博物学(記載学)から病態の理解を経て、今やEBMに代表される疫学医学が最重視される分野となっている。
我が国唯一の国際共同研究拠点
であり、かつ現実に大きな成果を上げている事から、非常に優れていると評価できる。
5.地域医療支援研究
−保健・医療・福祉・教育の連携を促進−
■研究概要
滋賀県からの委託を受け、24時間在宅ケアシステム研究事業を実施
■中間評価結果
現在、医療の崩壊が声高に叫ばれているが、
2004年に既に地域医療支援の重要性を認識し、先駆的プロジェクトを立ち上げている
。医学・看護学のみならず、介護、地域保健の立体的な連携を構築する試みは、現在の地域医療崩壊の阻止に機能している。非常に優れていると評価できる。