11月8(木)に第2回SUMSピッチコンテストが開催されました。
当教室からは成人教室と合同で「ミライノケンコウ」チームを結成し、医療・ヘルスケアの新製品開発に向けたプレゼンをチーム代表として片寄先生が行いました。そして見事、優秀賞を受賞いたしました!!
柏市は東京都心より約30kmにあり、高度経済成長を機に東京のベッドタウンとして人口が増加した都市です。高齢化が進んでおり、現在は25.4%(H30年4月時点)となっており、柏市は高齢者がいつまでも住み馴れた地域で安心して暮らせる街を目指して柏市・東京大学・UR都市機構の三者が協定を締結し、柏プロジェクトを立ち上げています。特に在宅医療・介護連携に対して精力を注いでおり、高齢者が生活する地域の環境面だけでなく、在宅医療を行う医療職者への研修の場を設け、市民への啓発広報活動など包括的な取り組みを行っています。さらに柏市医師会・柏歯科医師会・柏市薬剤師会の共同で柏地域医療連携センターを設立するなど、地域医療の推進のために多職種が強く連携した街づくりが進んでいます。
今回の視察では、地域医療に対する包括的な取り組みにおいて10年先を見据えた長期的ビジョン展望、それを着実に実行していく行動力、そして何より行政・医療・民間企業といった多職種が連携するという重要な3つの側面を目の当たりにすることができました。今後ますます高齢化は進むことが明らかとなっている日本において、老年領域としてできることをこれらの側面から検討できたらと思います。
2019年2月25日から3月1日の5日間、ミライノケンコウ代表としてカナダのオンタリオ州にあるオタワ大学(工学部)へ研修に行ってきました。オタワ大学では製品開発におけるBusiness Modelやどのようにアイデアを改善していくかなどの方法論を学ぶだけでなく、3Dプリンターやレーザーカッティング、Arduino、VR(Virtual Reality)、モバイルアプリケーションなどについてその原理や使用方法についての講義やワークショップを行いました。
外気温氷点下20℃の日もある極寒の時期でしたが、Tim Horton(カナダで有名なコーヒーショップ)の美味しいコーヒーと共に大変充実した研修となりました。
2019年3月8日にゼミ生(第22期生)2名が卒業論文発表を行いました。
・2018年5月にマレーシアへ短期留学し、「宗教・多民族文化」と「健康・医療」との関係を視点とした 考察を行いました。
・2018年8月に認知症患者ケア技術の一つであるユマニチュードに着目した実態調査を行い、急性期病院 における看護師のケアの実際をまとめました。
発表会では老年ゼミ生(第23期生)と卒業生(第21期生)も参加し、後輩からの研究に対する素朴な質問から、臨床の現場からの意見・考察といった発言が飛び交い、活発な意見交流となりました。
<卒業論文タイトル>
■マレーシア国民大学への海外研修についての報告 -宗教が健康・医療に及ぼす影響に対する考察-
■急性期病院看護師の高齢患者に対するコミュニケーションの実態
令和元年度修士課程修了生の岡本智子さんが、修士論文課題で第63回日本糖尿病学会:医療スタッフ演題賞を受賞されました。
研究題目:一大学病院糖尿病患者のアルブミン値と6年後のサルコペニアの可能
性との関連:SHIP-FD研究
詳細→http://www.jds.or.jp/modules/study/index.php?content_id=24
片寄亮助教が、第56回日本循環器病予防学会(2020年12月にWeb開催)において
発表した演題「地域在住高齢者における咀嚼能力と4年間の脳卒中発症との関連:
香美町研究」が医師・医療従事者向けメディア「メディカルトリビューンウェブ」
に取り上げられ、インターネット配信されました。https://www.shiga-med.ac.jp/photos/2634
2023年3月8日に荻田准教授の論文『Participation in Health andFrailty Check-ups Predicted
Functional Outcomes and Mortality inOlder Adults in Japan』がGeriatrics &
Gerontology Internationalに掲載されることになりました(in press)。
この研究は兵庫県香美町をフィールドとした悉皆調査の追跡データを用いて、健診受診及びフレイル健診の受診状況がその後の要介護認定や死亡に与える影響について報告しています。
Title: Participation in Health and Frailty Check-ups PredictedFunctional
Outcomes and Mortality in Older Adults in Japan
Authors: Mihoko Ogita, Mika Okura, Ryo Katayose, NaomiMiyamatsu, Hidenori
Arai
第24期老年ゼミ生の松村愛さんが、卒業論文のテーマである「地方在住高齢者に
おける社会的フレイルと健診受診との関連」について論文を投稿し、日本サルコ
ペニア・フレイル学会誌に掲載されました。
松村愛, 荻田美穂子, 大倉美佳, 片寄亮, 金丸恭子, 荒井秀典.
地方在住高齢者における社会的フレイルと健診受診との関連,
日本サルコペニア・フレイル学会誌. 6(1)59-66, 2022.
2023年3月16日に大学院生(修士課程)の田中早貴さんの論文「急性期病院看護師に対するユマニチュードを含んだ高齢者理解を促す学習機会の提供と心理的変化」が日本認知症予防学会誌に原著論文として採択され、掲載されることになりました。
この研究は、田中早貴さんが臨床時代に病棟看護師と一緒に実施した看護研究をまとめたもので、病棟看護師に対してユマニチュード内容を含む高齢者理解を促す学習機会を提供することにより看護師の”心理的ストレス状態”と”ユマニチュードの包括的コミュニケーション技術の実施状況”がどのように変化するかを検証した非無作為化比較試験の結果について報告しています。
[論文著者:田中 早貴、門井 舞、大西 琴美、山口 まな美、片寄 亮]