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診療科一覧

女性診療科

スタッフ紹介

外来診察医予定表

診療・業務内容

診療方針

診療方針

 大学病院であるだけでなく、地域の基幹病院でもあることをスタッフ全員が肝に銘じ、女性生殖器の疾患、疾病に対し幅広く、いつでもどこからでも積極的に受け入れる体制を整えています。各疾患、疾病を系統的に分類して診療グループを編成し、より専門性の高い知識、技術を提供するようにしています。
当科のスタッフ紹介を見ていただくとお分かりいただけますように、婦人科腫瘍・生殖内分泌・不妊症・内視鏡・性器脱・尿失禁・更年期・思春期/アスリート外来などの専門領域を異にするメンバーが揃っています。

 がん等の生命にかかわる重大な疾患の患者さんだけでなく、子宮筋腫や腟炎などのよくみられる疾患や、さらには子宮がん検診や子宮頸がんワクチン接種を希望される方も積極的に受け入れています。また、当院の漢方外来や女性泌尿器外来とも連携していますので、更年期ののぼせやイライラ、尿失禁や下垂感などの心身の不調を感じられた場合にも気軽に受診していただきたいと思います。

診療内容・専門分野

婦人科悪性腫瘍

 婦人科悪性腫瘍の治療として、子宮頸がんに対する広汎子宮全摘術や子宮体がん、卵巣がんに対する傍大動脈リンパ節郭清を含む標準手術のみならず、外科や泌尿器科などとも連携した積極的な根治的手術療法を行っています。
 また、子宮頸がんや子宮体がんに対する腹腔鏡下手術やロボット支援下手術といった低侵襲な治療も適切な症例を選択した上で積極的に行っており、良好な治療成績を実現しております(悪性腫瘍に対する腹腔鏡下/ロボット支援下手術は年間20-30件ほど行っており、2023年3月時点で140件以上の手術を行っております)。神経温存手術やリンパマッサージ指導など、術後後遺症の予防も行っています。進行や再発子宮頸がんに対しては放射線療法、化学放射線同時療法を施行しています。また患者さんそれぞれに最適な治療(個別化治療)を提供するため癌の遺伝子検査や癌パネル検査も積極的に行っています。

ロボット支援下手術とは?

ロボット支援下手術とは?

 手術支援ロボットを使用した腹腔鏡下手術のことで、難易度の高い腹腔鏡手術の際の自由度が格段に向上する、手術の正確さを上げることができる、患部の周辺が非常に狭い場合であっても手術ができるなど、多くのメリットが注目されています。

婦人科良性腫瘍

 子宮筋腫や卵巣嚢腫など良性の婦人科腫瘍に対しては積極的に腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術などの低侵襲手術を取り入れています。また2021年からは、症例を選んで全く腹部に傷ができない経腟的腹腔鏡手術(v-NOTE)も取り入れています。

不妊治療

 タイミング法や人工授精による一般不妊治療と、体外受精による不妊治療(生殖補助医療)および、総合病院である特性を生かし、適応がある患者さんには妊娠率の向上を目指した手術療法も積極的に行っています。生殖補助医療では、「胚による子宮内膜着床能への影響」は当科の長年の研究テーマであり、そこからSEET法(子宮内膜刺激法)といった新しい治療法が誕生し、医学の発展に大きく寄与してきました。その他、着床障害を誘発する慢性子宮内膜炎に対する着床能改善や、卵巣予備能低下に対する卵胞発育・卵質改善などに積極的に取り組んでいます。手術に関しては、不妊症の原因となる子宮内膜症や子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術、着床不全の原因となる粘膜下子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどに対する子宮鏡下手術、卵管閉塞に対する卵管鏡手術などの内視鏡手術がほとんどであり、一般不妊治療や生殖補助医療にこうした手術療法を組み合わせることで、より高い妊娠率が期待できます。また、適用のある方には、生殖補助医療と先進医療とを組み合わせた治療を選択することも可能です。

二段階胚移植法・SEET法とは?

二段階胚移植法・SEET法とは?

 二段階胚移植は、受精後2日目の受精卵と5日目の胚盤胞を同一の周期でそれぞれ適切な時期に子宮に移植する方法です。SEET法は、受精卵を培養するのに用いた培養液を凍結保存しておき、凍結胚盤胞の移植前に培養液を解凍して子宮の中に注入し、その3日後に融解した胚盤胞を移植します。二段階胚移植では受精卵そのもの、SEET法では培養液に含まれている受精卵由来の物質により子宮は刺激を受け、着床しやすい状態が作られます。

【相談窓口】

当科では、不妊専門相談センターを滋賀県と共同で設置しており、不妊に悩む方々のあらゆる相談にお応えしています。

  • 電話:077-548-9083(平日9:00~16:00)
  • 面談:水曜日15:00~16:00(予約制)
妊孕性温存療法

 がんなどに対する手術療法や抗がん剤治療、放射線治療によって、妊娠するための能力(妊孕能)が低下・廃絶することがあります。妊娠可能な年齢やそれよりも若い患者さんでは、妊孕能を温存するために、治療開始前または治療中にそれぞれの背景に応じ胚(受精卵)凍結・卵子凍結・精子凍結・卵巣組織の凍結保存を行っています。凍結保存を行うことで、原疾患の治療後に妊娠する可能性が残せます。特に卵巣組織凍結保存を当院では2013年1月から開始し、日本でトップクラスの凍結実績(50例以上)があります。

帝王切開瘢痕症候群(Cesarean Scar Syndrome; CSS)
-帝王切開が原因で不妊に!?-

 帝王切開によってできた子宮の創が、陥凹部として子宮に残り、 過長月経や不正性器出血(主に月経終了後に茶色の粘性の高い帯下を認める)、月経困難症や、慢性の骨盤痛、不妊症 などを引き起こす病態を帝王切開瘢痕症候群といいます。

帝王切開瘢痕症候群

超音波検査20200624
実際の経腟超音波検査所見:帝王切開瘢痕部および子宮腔内にも液体貯留を認める。

 治療として、薬物療法や手術療法がありますが、われわれが主導した全国調査の結果、特に月経痛などの痛みを伴う不妊症では体外受精を含めた一般不妊治療(約25%)より手術療法が妊娠率が高い(約55%)ことがわかってきました。手術療法には、開腹手術、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術などがありますが、現在当院では、より低侵襲手術と考えられる子宮鏡下手術(下記参照)を主として施行しています。瘢痕部自身から出血を認める症例や、瘢痕部に不妊の原因となる子宮内膜症病変を確認しており、本手術で瘢痕部を焼灼することは妊娠率の向上に寄与すると考えております。当院において追跡可能であった70症例を検討すると49症例(70%)が妊娠に至っております。現在は術式を改良しさらなる妊娠率の向上を目指しております。

当科で行う子宮鏡手術の実際
 瘢痕部頸部側を切除しているところ
瘢痕部頸部側を切除しているところ

 
瘢痕部に存在する異常血管を焼灼しているところ
瘢痕部に存在する異常血管を焼灼しているところ

(産婦人科の実際71(3)2022,金原出版より引用)

 
粘膜下子宮筋腫

 粘膜下子宮筋腫に対する子宮鏡下手術、子宮内膜症や子宮外妊娠などに対する腹腔鏡下手術、卵管閉塞に対する卵管鏡下手術に取り組み、入院期間の短縮や手術創の縮小に努めています。

子宮内膜症・子宮腺筋症

 2011年4月より子宮内膜症外来を開設してご相談に応じて診療を行っています。また、当科の子宮内膜症(卵巣内膜症性嚢胞)に対する腹腔鏡下手術は、当科の成績をもとに腫瘍切除とextra-ovarian endosurgical technique法(EET法)を組み合わせて行い、卵巣機能の温存に努めています。

骨盤臓器脱

 高齢化とともに、悩みをかかえる患者さんの増えている分野です。初期の方には生活指導を含む保存的管理、進んだ症状の方には腟式子宮全摘を含む骨盤臓器支持組織の補強を行う手術を行っています。産婦人科以外の診療科と共同して、合併症(いわゆる持病)のある方の手術にも対応します。

思春期・アスリート

 思春期以降の女子、特に女性スポーツ選手の中には月経不順、無月経が多くみられます。無月経は、利用可能エネルギーの不足が一因であることが多く、無月経を経過して骨量の低下、骨粗鬆症につながっていきます。当院では専門外来にてホルモン検査や骨塩定量を行いながら、競技生活にあわせて月経をコントロールしてスポーツのパフォーマンスをあげることを応援しています。また月経困難症、月経前症候群で生活や競技が妨げられている場合にも 低容量ピルなどで対応しています。(火曜日予約制)

診療実績

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臨床研究

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