

Director of the SUMS Hospital
NOZAKI Kazuhiko
滋賀医科大学医学部附属病院長
野﨑 和彦
滋賀医科大学医学部附属病院は、昭和53年9月に開設され、平成7年2月からは県内唯一の特定機能病院として高度医療を提供してまいりました。本院の理念である「信頼と満足を追求する全人的医療」の実現に向け、新たな医療の開発と評価、医療職人材育成のための教育と研修などを行い、7つの基本方針:①患者さんと共に歩む医療の実践 ②信頼・満足・安全の提供 ③あたたかい心で質の高い医療の提供 ④地域に密着した大学病院の運営 ⑤先進的で高度な医療の導入 ⑥グローバルな視点をもち人間性豊かで優れた医療人の育成 ⑦健全で安定した病院経営 を推進しています。本院を設置する滋賀医科大学は、医学部医学科および看護学科をともに有する滋賀県内唯一の高等教育機関として、「地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽ばたく大学として、医学・看護学の発展と人類の健康増進に寄与する」ことを理念としており、本院はこの理念のもと、医療人の育成と地域医療に貢献しています。
本院は、滋賀県における地域医療の「最後の砦」として、質の高い高度急性期医療を安全かつ安定的に提供することにより、持続可能な地域医療体制の構築を進め、一般の保険診療の水準を超えた最新医療技術として「先進医療」にも取り組んでいます。高度医療として、「がん医療」では滋賀県がん診療高度中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院などの指定を受け、ロボット支援手術、高精度放射線療法、オーダーメイド医療、ゲノム医療などの先進的がん治療、小児がん治療などを推進しています。また、「新生児・産科医療」では総合周産期母子医療センターを運営し、妊孕性温存への取り組みを行っています。さらに、「アレルギー医療」では滋賀県の中核センター機能を担い、「難病医療」では滋賀県難病診療連携拠点病院として難病医療支援体制の構築を進めています。加えて、「救急・災害医療」では広域から搬送される緊急を要する重症患者さんの治療を行ってきたほか、救急・災害への医療提供体制をさらに充実させるべく、滋賀県をはじめ、関係機関との連携のもと、2026年4月に、新たに機能強化棟(E棟)を開設しました。将来的には、高度救命救急センターの指定を目指し、救急機能の一層の強化をすすめてまいります。
さまざまな医療分野を先導し、その中核となって活躍できる良き医療人を育成することは大学病院としての大きな使命の一つです。特に本院に社会から強く求められていることは、高い専門性を持った医師・看護師の育成、そして地域医療を担う総合診療医の育成と県内各地への派遣です。目まぐるしく変動する世界情勢や未だ影響が残るコロナ禍、さらに超高齢化社会を迎える現在、医療体制のあり方は大きな変革の時期にきています。本院は、滋賀県民の皆さまをはじめ地域の方々の健康と生活を支える重要な基盤である医療システムを、さらに整備・充実・発展させてまいりますので、今後とも皆さまの温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。