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発現するこ が、例えば心

あるものは、 い

かないということが

起こると考えられていま

たちが開発したトランスジ

系では、 遺伝子の働きを失わ

とができません。

そこで、現在ゲノム編集技術の開

発を行っています。最近、実験動物

中央研究所から免疫不全マーモセッ

トの作製報告がされ したが、免疫

不全マーモセットを用いることで、が

んの治療法や臓器移植の研究の発

展が期待されます。

今後はゲノム編集技術を用いてヒ

トの病態 ニクイザル 表される疾患の発

創薬に繋がる研究に

たいと考えています。

動物倫理に最大限配慮し、

サルでしかできない研究に取り組

当センターでは他にも遺伝子組

換えでない ルを使って、子宮移植

や角膜移植についての研究が行わ

れています。また、カニクイザルか

らiPS細胞を作製して、心筋に

分化させ、心筋シートを心臓に移

植する研究が 大阪大学と共同で

行われています。

このようにカニクイザルを

使って う研究対象はたくさ

んありますが、ヒトに近い動物

であるため、動物倫理に対して

最大限の配慮をしています。関

係法令の遵守はもちろん、学内

に設置されている動物関連の

各種委員会などの審査を経て

承認されたうえで、アルツハイ

マーなどの神経難病、 パーキン

ソン病など、 マウスやラットでは

病態の再現が困難であり、サル

でなくてはできない研究だけ行

うことを原則としています。

アルツハイマー病について見

ると、ア ビー小体型認知

の、軽度認知障害

世界中で相当な数にの

す。本学の神経難病研究

はアルツハイマ 病のイメ

用の化合物で、老人斑を検出す

MR画像診断用試薬「

Sh i ga -X

Sh i g a - Y

が開発されていて、こ

れがアルツハイマー病の早期診断に

も役立つのではないかと考えていま

す。病気が進んでからでは治療が難

しい認知 て、 MCIか

ぐ薬ができれば、

性が期待されます。

さらに、さまざまな細胞

植研究に使用可能な移植免疫

GFPカニクイザルの作製を実

することで、がん医療推進研究や

生活習慣病、サルを用いた再生医

学研究に貢献していきたいと考え

ています。

SHIGA IDAI NEWS vol.27

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滋賀医科大学動物生命科学研究センター

(Research Center for Animal Life Science, RCALS)

動物生命科学研究センターは、1978年に設立された「医学部附属動物実験

施設」を改組、改称して新たに2002年(平成14年)4月1日に発足しました。

当センターの基本的な運営・管理の考えは以下の通りです。

・動物福祉に配慮した飼育と管理

・動物実験における生命倫理への配慮

・医学・生物学を通じた社会へ貢献

・環境への配慮(排泄有機物のゼロ化等)

・開かれた研究センター

・産官学連携による開発研究の促進

http://www.rcals.jp/