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New teacher introduction
| 新任教員紹介
SETA DAYORI No. 10
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2017年 4 月 1 日付けで眼科学講座の准教授に着任い
たしました西信良嗣と申します。この場をお借りして
ご挨拶を申し上げます。
私は1993年に奈良県立医科大学を卒業後、田野保雄
教授が主宰する大阪大学医学部眼科学教室に入局しま
した。入局後は大阪大学医学部附属病院および大阪府
立病院(現大阪府立急性期・総合医療センター)にて
一般眼科診療、特に白内障手術と網膜疾患に関して研
鑽を積んでまいりました。研修医当時より網膜疾患に
興味があり、日常臨床の傍ら大阪大学眼科学教室の研
究室で基礎実験の訓練を受けました。その後、網膜疾
患の研究を深めるため、大阪大学大学院医学研究科に
進学をいたしました。大学院時代には遠山正彌教授が
主宰する第二解剖学教室にて分子生物学、神経科学を
中心とした研究にはげみ、新規の網膜特異的遺伝子
retinal fascinをクローニングし機能解析を行うことに
成功しました。後にこの遺伝子は網膜色素変性の原因
遺伝子の 1 つであることが証明されました。研究に対
する基本的な考え方を学ぶことができた貴重な 4 年間
でした。2001年からは米国メリーランド州のジョンズ・
ホプキンス大学へ留学をいたしました。 3 年間の留学
中は、加齢黄斑変性などの網膜疾患の治療を念頭にお
いた網脈絡膜血管新生に関する研究を主に行ってまい
りました。研究室が大学のクリニックの近くにあった
こともあり、日本とは異なった医療制度を見聞したり、
臨床のフェローから日本では経験しないような臨床症
例を聞いたりすることもでき、大変充実した留学生活
を送ることができました。
2004年に帰国後は今までの経験を生かし、大阪大学
医学部附属病院において、一般眼科の診療、手術に携
わるとともに、眼炎症専門外来を担当し、地域の基幹
病院から紹介される多数の難症例に対し、外科的治療
を中心に積極的な治療を行ってきました。眼炎症疾患
は眼科の中でも特に全身疾患を伴うことが多く、内科
や小児科など他科の先生方との連携を大切にしてまい
りました。2005年からは、病棟医長、外来医長を歴任
し、スーパーローテーター、後期研修医の指導責任者
として、後輩の指導にあたりました。
2009年からは、東邦大学医療センター佐倉病院眼科
准教授として、主に手術を指導し、地域の病院より紹
介される網膜硝子体疾患症例の執刀に積極的に取り組
んでまいりました。
2011年から滋賀医大でお世話になっております。人
は外界からの情報の90%を 「見る」ことから得ていま
す。見えることで得られる高いQOLを維持すること
が眼科医の使命です。眼科の面白さと奥深さを感じ取
っていただけるように、今までの経験を生かし臨床、
研究および教育に精一杯頑張る所存ですので、今後と
もご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
眼科学講座
准教授
西信 良嗣
経
歴
1993年 3 月 奈良県立医科大学医学部 卒業
1999年 3 月 大阪大学大学院医学研究科博士課程卒業
2001年 1 月 米国ジョンズ・ホプキンス大学へ留学
2004年 10月 大阪大学眼科 助手
2009年 4 月 東邦大学医療センター佐倉病院眼科 准教授
2011年 4 月 滋賀医科大学附属病院眼科 特任講師
2014年 5 月 滋賀医科大学眼科学講座 講師
2017年 4 月 滋賀医科大学眼科学講座 准教授