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SETA DAYORI No. 108

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 | インフォメーション

平成29年度 医学科第2年次後期学士編入学並びに

秋季大学院 入学宣誓式

告 辞

学 長 

塩田 浩平

本日ここに、滋賀医科大学へ学士編入学される17名、

ならびに大学院医学研究科へ入学される 9 名の皆さん

を迎え、平成29年度滋賀医科大学医学科第二年次後期

学士編入学および秋季大学院医学研究科入学宣誓式を

挙行できますことを心からうれしく思います。

医学科学士編入学の皆さん、滋賀医科大学への御入

学おめでとうございます。ご家族の方々にもお慶びを

申し上げます。

滋賀医科大学医学科では、第 1 学年の 4 月に入学す

る定員100名の学生の他に、第 2 学年の秋学期に定員

17名の編入学生の皆さんをお迎えしています。これは、

多様な選抜を行うことによって複数の受験機会を提供

すること、また、多様な人材を受け入れることにより

大学と学生集団が活性化することを期待して実施して

いるものです。

皆さんは、これまでに文系・理系の様々な分野の勉

強をされ、あるいは社会人としての経験を積まれる中

で、医学・医療に関心を持ち、医師・医学研究者の道

に歩むことを決意して、本学の学士編入学試験に合格

されました。医学を志したその熱い思いを忘れること

なく、目的意識を持続してこれから勉学に励み、友人

とともに充実した学生生活を送っていただきたいと思

います。

滋賀医科大学では現在、医学教育カリキュラムの抜

本的な改革を進めています。これまでのわが国の医学

教育の内容では、近い将来、米国で臨床活動を行うた

めの資格試験を受験することができなくなることから、

本学においても今年度から、医学科の教育内容を国際

基準に適合した内容に大きく変えました。例えば、5 ,

6 学年に行う臨床実習については、従来60週未満であ

ったものを67週間に、1 割以上時間数を増やしました。

また、その内容も、これまでのように先生の横につい

て患者さんの診察を見学するような実習ではなく、学

生自らが患者さんに接して実際に診察行為の一部を行

う「参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)」

が求められることになりました。

本学では、こうした国際基準に合致する医学教育カ

リキュラムを整えた上で、公的な審査機関である「日

本医学教育評価機構(JACME)」の審査を今から一

か月後に受審します。この審査は、滋賀医科大学の卒

業生が国際基準の医学教育を受け、世界に通用する知

識と技能を備えている、という認定を取得するための

ものですので、全学の教職員、在学生、卒業生有志の

皆さんが総力を挙げて、現在鋭意準備を進めています。

こうした医学教育の改革に伴い、学生の授業時間、

実習時間がこれまで以上に増えています。医学部での

勉学は忙しく、内容も大変多いので、これからの 4 年

半は皆さんにとって非常に多忙な学生生活となりま

す。皆さん一人一人が心身の健康を保ち、悔いのない

大学生活を送られることを願っています。

滋賀医科大学のスタッフは、質の高い医療を実践し、

優れた医学研究を行うことによって医学医療の進歩に