トップページ


滋賀医科大学薬理学講座のホームページへようこそ。

私たちはナルディライジンという分子の研究を中心に、様々な生命現象や疾患メカニズムの解明に取り組んでいます。ナルディライジンは、もともと西英一郎が増殖因子の受容体として同定したメタロプロテアーゼの1種でしたが、その後の研究から、細胞外ドメインシェディングを増強する機能、核内での転写制御機能など、局在に応じた多機能性を有するユニークなタンパク質であることがわかってきました。遺伝子改変マウスや臨床検体の解析から、多彩な生理機能、疾患における重要性も徐々に明らかになってきており、循環器系、神経系、代謝内分泌系から、がんや炎症性疾患に至るまで、エキサイティングなことは何でもやることをモットーに一同頑張っています。
 詳しくは研究内容をご覧下さい。

メンバー募集中

                                            当研究室では、一緒に研究してくれる方を募集しております。                興味をお持ちの方は、ぜひ気軽にご連絡下さい。                       enishi@belle.shiga-med.ac.jp

新着情報

  • 2018年7月26日   薬理学実習の打ち上げを行いました。
  • 2018年7月20日   薬理学セミナーを行いました。
  • 2018年7月
    京都大学iPS細胞研究所 江藤浩之先生グループとの共同研究論文 “Turbulence activates platelet biogenesis to enable clinical scale ex vivo production”がCell誌に掲載されました。

    本研究において、江藤浩之 教授(京都大学CiRA、千葉大学再生治療学研究センター長)の研究グループは、我々を含む産学の共同研究を通じて、骨髄や血管内において発生する物理的な乱流が血小板生成の鍵であることを突き止め、必要な乱流条件を設定可能な縦型培養装置を開発しました。この装置を用い、同定した物理パラメータを調整することによって、8Lスケール装置から大量に高品質の血小板(1千億個以上)を作製することに成功しました。さらに、乱流に伴い巨核球からナルディライジン(NRDC)などの可溶性因子が放出され、血小板生成を促進していることが分かりました。我々が長年研究しているNRDCが血小板生成において重要な役割を果たすことが、本研究で初めて明らかになりました。

    本研究の内容は、朝日新聞、京都新聞、産経新聞、日本経済新聞、読売新聞など多くの新聞やテレビで報道されました。
    また、滋賀医科大学ホームページ京都大学ホームページでも紹介されました。
  • 2018年6月1日   メンバー紹介を更新しました。
  • 2018年5月
    京都大学大学院消化器内科 妹尾浩、福田晃久先生グループとの共同研究で、生田耕三(現神鋼記念病院)が第一著者の論文 “Nardilysin inhibits pancreatitis and suppresses pancreatic ductal adenocarcinoma initiation in mice”がGut誌に掲載されました。

    この論文で我々は、膵臓特異的にNRDCを欠損させたマウスにおいて、前がん状態と考えられている腺房導管化生(Acinar-ductal metaplasia: ADM)を含む慢性膵炎様所見が自発的に進展すること、さらにがん遺伝子である変異型Krasを発現させると膵上皮内腫瘍性病変(PanIN)形成の明らかな増加を認めることを示しました。この結果は、これまで他のがんで示してきた結果とは逆に、NRDCを抑制することで膵炎、膵がんの発症進展が促進することを示しています。
    本研究の内容は滋賀医科大学ホームページで紹介されました。
  • 2018年4月
    京都大学大学院消化器内科 妹尾浩先生グループとの共同研究で、神田啓太郎(現かんだクリニック)、坂本二郎(現天理よろづ相談所病院)が共第一著者、西英一郎が共責任著者の論文 “Nardilysin controls intestinal tumorigenesis through HDAC1/p53–dependent transcriptional regulation”がJCI Insight誌に掲載されました。

    この論文で我々は、大腸がんモデルAPC-Minマウスを用いて、1) 全身でナルディライジンをノックアウトすると腸ポリープ形成がほぼ完全に抑制されること、2) 腸管上皮特異的にナルディライジンを抑制することで全身ノックアウトと同等に大腸がん進展が抑制されること、3) 逆に腸管上皮でナルディライジンを過剰発現させると大腸がん進展が促進されることを示しました。また、ナルディライジンがHDAC1によるp53のアセチル化調節に関与すること、p53の発現調節を介してアポトーシスを制御することを初めて明らかにしました。
    本研究の内容は、京都新聞、日刊工業新聞、毎日新聞、日本経済新聞などに掲載され、NHKテレビのニュースでも報道していただきました。
    また、滋賀医科大学ホームページ京都大学ホームページでも紹介いただきました。
  • 2017年11月
    森田雄介(京都大学循環器内科大学院生)が第1著者、西英一郎が責任著者の論文“Genome-wide profiling of nardilysin target genes reveals its role in epigenetic regulation and cell cycle progression”がScientific Reports誌に掲載されました。

    この論文で我々は、ゲノムワイドな網羅的解析手法を用いて、核内ナルディライジンがゲノム上で存在する部位、転写を調節する標的遺伝子を明らかにし、ナルディライジンがエピジェネティクス制御を介して細胞増殖・細胞周期調節に重要な役割を果たすことを明らかにしました。
  • 2017年7月
    京都大学大学院整形外科 伊藤宣、松田秀一先生グループ(第1著者:藤井貴之、現 ニューヨーク、Hospital for Special Surgery留学中)との共同研究で、西英一郎が共責任著者の論文“Nardilysin is involved in autoimmune arthritis via the regulation of TNF- secretion”がRMD Open誌に掲載されました。

    この論文で我々は、ナルディライジンが関節リウマチにおいて重要な役割を果たしている可能性を示しました。特に、マクロファージに発現するナルディライジンがTNF-αの活性化を介して関節炎を制御していること、関節リウマチ症例において関節液中でナルディライジンが上昇していることがわかり、その内容はメディカルトリビューンでも取り上げられました。
  • 2017年7月
    陳博敏(現 済生会野江病院)、大野美紀子が共第1著者、西英一郎が責任著者の論文“Nardilysin is a promising biomarker for the early diagnosis of acute coronary syndrome”がInternational Journal of Cardiology誌に掲載されました。

    この論文で我々は、血清ナルディライジンが急性心筋梗塞の超早期診断、さらに心筋壊死が明らかではない不安定狭心症の早期診断に有用である可能性を呈示しました。臨床現場で待望されているACSの“非壊死マーカー”としての可能性について、本誌editorial comment (Biomarkers of vascular inflammation. Cell stress offers new clues) でも大きく取り上げられています。
  • >> 新着情報をもっと見る