滋賀医科大学薬理学講座のホームページへようこそ。
私たちはナルディライジンという分子の研究を中心に、様々な生命現象や疾患メカニズムの解明に取り組んでいます。ナルディライジンは、もともと西英一郎が増殖因子の受容体として同定したメタロプロテアーゼの1種でしたが、その後の研究から、細胞外ドメインシェディングを増強する機能、核内での転写制御機能など、局在に応じた多機能性を有するユニークなタンパク質であることがわかってきました。遺伝子改変マウスや臨床検体の解析から、多彩な生理機能、疾患における重要性も徐々に明らかになってきており、循環器系、神経系、代謝内分泌系から、がんや炎症性疾患に至るまで、エキサイティングなことは何でもやることをモットーに一同頑張っています。
詳しくは研究内容をご覧下さい。
当研究室では、一緒に研究してくれる方を募集しております。 興味をお持ちの方は、ぜひ気軽にご連絡下さい。
enishi@belle.shiga-med.ac.jp
- 2026年1月29日 2026年8月28日,29日滋賀医科大学にて第31回日本病態プロテアーゼ学会学術集会を開催いたします。
- 2025年12月18日 第42回滋賀医科大学シンポジウムでEnaさんがフレッシュマン優秀賞を受賞しました。
- 2025年12月9日 薬理学講座2025年度忘年会を行いました。
- 2025年10月
松田真太郎(現三菱病院)が第1著者、大野美紀子、西英一郎が共責任著者の論文 “Nardilysin in adipocyte regulates
insulin sensitivity via HIF1α and PPARγ” が、Scientific Reports誌に掲載されました。
本研究は、脂肪細胞特異的NRDC欠損(Adipo-KO)マウスを用い、高脂肪食下でAdipo-KOマウスのインスリン感受性が改善し、白色脂肪組織の慢性炎症が抑制されることを示しました。さらにNRDCはHIF1αおよびPPARγと機能的に連携し、脂肪細胞の代謝状態を調節することを示しました。本論文の著者には、学生時代に実験を手伝ってくれた本学45期生の永福大暉君も含まれています。
- 2025年7月
西英一郎が ”Chapter 266 – Nardilysin” を執筆した
The Handbook of Proteolytic Enzymes (Metallpeptidases) (The 4th Edition)
Edited by Neil D. Rawlings and David S. Auld
が、Academic Pressから出版されました。
- 2025年7月11日 2025年度の薬理学実習が終了しました。
- 2025年1月21日 第41回滋賀医科大学シンポジウムで西清人先生が若鮎賞を受賞しました。
- 2024年12月13日 薬理学講座2024年度忘年会を行いました。
- 2024年12月 メンデさんがCVMW2024心血管代謝週間で発表し、ポスター賞(The 8th JCS Council Forum on
Basic CardioVascular Research CERTIFICATE Poster Award) を受賞しました。
- 2024年10月 モンゴルから留学生ENKHJIN GANSUKHさんが来られました。
- 2024年10月 学位授与式がありました。
- 2024年9月16日 メンデさんの送別会をしました。
- 2024年7月12日 2024年度の薬理学実習が終了しました。
- 2024年4月
Mend Amar Batbaatarが第1著者、大野美紀子、西英一郎が共責任著者の論文 “Nardilysin in vascular smooth
muscle cells controls blood pressure via the regulation of calcium dynamics”
が、Biochem Biophys Res Commun誌に掲載されました。
以前我々は、ナルディライジン(NRDC)全身欠損マウスが低血圧を呈することを示しました(FASEB J. 2020)。本研究では、血管平滑筋細胞特異的NRDC欠損
(SMC-KO)マウスが同様に低血圧を呈すること、SMC-KO 由来の大動脈のα刺激に対する収縮反応が弱いこと、そのメカニズムとしてNRDCがカルシウム動態、ミオシン軽鎖リン酸化、RhoA発現を制御していることを明らかにしました。以上から、血管平滑筋細胞に発現するNRDCが血管収縮、血圧制御に重要な役割を果たすことが分かりました。
- 2024年3月 留学生メンデさんの論文が受理されました。
- 2024年2月 西英一郎先生が還暦を迎えられました。
- 2024年1月24日
大野美紀子准教授が第1著者、共責任著者、西英一郎が共責任著者の論文 “Auxiliary roles of nardilysin in the
early diagnosis of acute coronary syndrome: A prospective cohort study,
the Nardi-ACS Study” が、Internal and Emergency Medicine誌に掲載されました。https://link.springer.com/article/10.1007/s11739-023-03508-0
以前我々は、保存血清を用いた後ろ向きコホート研究で、ナルディライジンが急性冠症候群(Acute coronary syndrome: ACS)の超早期診断に有用である可能性を呈示しました(Int
J Cardiol. 243: 1-8, 2017)。その後ナルディライジンのバイオマーカーとしての有用性をさらに検証するため、多施設前向き研究(Nardi-ACS研究)を立ち上げ、本論文でその結果を報告しました。
本研究では、全国6施設の救急外来を、胸痛を主訴として受診した合計948名のうち、特に胸痛発症後24時間以内に来院した患者680名、および来院時に急性心筋梗塞の診断バイオマーカー高感度トロポニン(hsTn:ガイドライン推奨)が陰性であった患者300名に着目し、ナルディライジンのACS診断能を検討しました。その結果、胸痛発症6時間以内におけるナルディライジンの診断感度、1時間以内の診断能(AUC)ははhsTnより優れていました。hsTn陰性患者300名のうち、136名が最終的にACSと診断されましたが、同診断におけるナルディライジンの感度および陰性的中率(NPV)は73.5%および65.7%でした。ナルディライジンは心筋以外の組織にも広く発現しており、他の炎症性疾患や悪性腫瘍においても上昇する可能性があり、本研究でもその診断特異度は低かったのですが、hsTnと併せて測定することで、不安定狭心症を含むACSの早期診断に有用であることが示唆されました。
(症例収集にご協力頂いた先生方に、この場を借りて改めてお礼申し上げます)
- 2023年12月18日 薬理学講座2023年度忘年会を行いました。
- 2023年12月
京都大学高等硏究院ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)、京都大学大学院医学研究科 血液腫瘍内科、iPS細胞研究所との共同研究論文”Nardilysin
determines hematopoietic stem cell fitness by regulating protein synthesis”
(第1著者 大嶋慎一郎先生、責任著者 山本玲先生)が、Biochem Biophys Res Commun誌に掲載されました。
本研究では、造血幹細胞におけるナルディライジン(NRDC)の役割に着目し、NRDC欠損が血液幹細胞の自己複製能とストレス耐性を低下させること、骨髄系への分化偏向につながることを明らかにしました。
本論文の責任著者である山本玲先生は、iPS細胞研究所の江藤浩之先生を介して知り合い、長年共同研究を行ってきました。本論文で十分明らかにできなかったメカニズム解明に向けても計画を立てておりましたところ、2025年9月8日に急逝されたという悲報が入ってきました。あくまで誠実に、そして粘り強く研究に取り組む姿勢からは多くを学びました。心よりご冥福をお祈り申し上げます(西英一郎)。
- 2023年12月 吉田先生が第97回日本薬理学会年会で発表し、優秀発表賞を受賞しました。
- 2023年12月 第40回滋賀医科大学シンポジウムで吉田晋也先生が審査員特別賞を受賞しました。
- 2023年10月1日 池田真也特任助教が着任されました。
- 2023年8月 吉田先生が第28回日本病態プロテアーゼ学会学術集会で発表し、研究奨励賞(Young Investigator Award
of JSPP 2023)を受賞しました。
- 2023年7月14日 2023年度の薬理学実習が終了しました。
- 2023年 3 月29日 西先生がベストティーチャー賞を受賞されました。
- 2023年 3 月 9 日 大野先生が令和4年度滋賀医科大学女性研究者賞を受賞されました 。
- 2022年11 月 西清人先生が第96回日本薬理学会年会で発表し、優秀発表賞を受賞しました。
- 2022年10 月 モンゴルから留学生GANBAATAR NARANGERELさんが来られました。
- 2022年7月15日 2022年度の薬理学実習が終了しました。
- 2022年7月 茶谷先生が第59回日本消化器免疫学会で発表し、奨励賞を受賞しました。
- 2022年3月31日 平山先生、松田先生、事務補佐員の野瀬さんの送別会を行いました。
- 2022年3月
西城さやか(現大津赤十字病院、滋賀医大卒業生)が第1著者、西英一郎が責任著者の論文 “Nardilysin in adipocytes regulates
UCP1 expression and body temperature homeostasis”がScientific Reports誌に掲載されました。
この論文で我々は、脂肪細胞に発現するナルディライジン(NRDC)が、褐色脂肪組織における熱産生を介して、体温恒常性維持に重要な役割を果たすことを明らかにしました。NRDCは、脱共役タンパク質UCP1のタンパク質安定化および酸化ストレス産生を調節することで、適応熱産生を制御していると考えられました。
本論文は滋賀医科大学ホームページ「最新研究の紹介」でも紹介していただきました。なお、この研究には、令和3年卒業の井手菜月さんも参加しており、論文著者にも入っていただきました。
リンク先
滋賀医科大学ホームページ
- 2022年 3 月11日 大野先生がベストティーチャー賞を受賞されました。
- 2022年 1月 5 日 第38回滋賀医科大学シンポジウムで西清人先生と薬理学講座医学科3年生の
佐野さんが賞を受賞しました。
- 2021年10月 1日 新しい技術補佐員が着任しました。
- 2021年 9 月30日 技術補佐員の森永さんの送別会を行いました。
- 2021年 4 月 1日 西清人助教が着任されました。
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