部門長メッセージ
当研究室のホームページを訪問頂きありがとうございます。4月になり、私が滋賀医科大学に赴任してから丸14年が経過し、15年目に入りました。現時点から過去を振り返ると年月が過ぎるのは早いものだなと感じております。
昨年度は海外からの留学生で大学院生の2人が全国レベルの学会で受賞するなど活躍してくれました。1人(Tesega君)は2024年11月に開催されました日本生化学会大会で若手優秀発表賞を受賞しました。もう1人(Khan君)は2025年3月に開催されました日本循環器学会の国際留学生Young Investigator’s Award(YIA)を受賞しました。国際留学生YIAについては、本学のフォトニュースでも取り上げてもらいました。どちらの留学生(大学院生)も受賞した研究内容で論文を投稿中または作成中であり、早期に論文としても公表できるようにしたいと考えてます。さらに、本学の麻酔科に所属しつつ当研究室で基礎研究を行ってくれている大学院生が、今年度の科研費「基盤(C)」に採択されました。近年、大学院生の「若手研究」区分への申請が制限されており、「基盤(C)」の採択が難化していることを考えますと、今回の「基盤(C)」の採択は快挙といえると思います。
当研究室では、昨年度の「部門長メッセージ」で紹介しましたように、本学の特色であるカニクイザルを用いた研究、特に、遺伝子改変カニクイザル(具体的には、高コレステロール血症を引き起こす低密度リポタンパク質受容体(LDLR)ノックアウトサル)を用いた生活習慣病の研究を行っていると共に、心筋梗塞や心肥大・心不全、動脈硬化の分子メカニズム解析を精力的に推進しています。このような生活習慣病や心血管疾患の病態解析に興味を持ち、大学院博士課程への進学を希望されている方からのご連絡をお待ちしています(E-mail: hqbioch2@ “@以下に belle.shiga-med.ac.jpをつけて下さい”)。上記のように、当研究室では大学院生が活躍しており、また、新しく入ってこられた大学院生の方にはスタッフが研究の基本からていねいに教えています。
本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年4月
扇田 久和