滋賀医大ニュース - page 6

診などで して調べると グするか、 いか いうことです。 そし 対してどのように治療
しかし、 どうすれば進行し
いったデータがまだ十分では せん。 早く見つけたら症状の抑制 能なのかといった根拠があまりない のです。 遠山
先ほどお話ししましたＩＬＥ
Ｉといったアルツハイマー病を抑制す るタンパク質を見つけていますので、 そういった知見を活かして根本治療薬 の開発につなげていこうと考えている のですが、 実用化までには時間がかか ると思います。 根本治療薬が実用化さ れるまでは、 現在いる患者さんに対し てどのように対処していくべきか、 と いうことも、 同時に考えていかなけれ ばならないですね。
そうするとやはり予防や進行抑制
が大切に ってきま 。 先ほどお話し があった生活習慣病 いったリスクと 認知症の関連は重要なところです。 山田
滋賀県には現在、 認知症疾患セ
ンターが精神科のある病院を中心に４ つあります。 今後２つ増える予定で、 そ ういった病院とも協力し、 本学で研究 開発した診断方法などが応用できれ ば、 早く社会的に貢献できるのではな いかと思っています。
遠山
基礎研究
るためには、 学講座、 神経内 座や診療科と、 分子 ターにある神経難病治 能的に結びつけて、 実行性 研究ユニットを立ち上げてい 目標になっています。
また、 臨床では患者さんと直結する
ため、 研究成果のみを重視するのでは なく、 研究と臨床の両立をめざし、 患 者さんに役立つ医療を提供すること が大切です。 臨床も最先端治療だけで なく、 介護や福祉なども含めた認知症 対策をしていかなければならないと 考えています。
そのためには、 いかに基礎と臨床を
統合した機構を作っていくかという 組織のデザインが非常に重要になっ てきます。 山田
そうですね。 私も参加している
滋賀県認知症対策推進会議でも、 学識 経験者、 保健医療関係者、 福祉介護関係 者、 家族の会、 行政関係者などといった 構成になっていまして、 さまざまな方 が関係しています。 野﨑
認知症がますます重大な疾患
になることは間違いなくて、 滋賀県と も連携して、 認知症センターと言いま すか、 研究も臨床も含めた柱を作って いくことが必要だと思います。 遠山
認知症の研究組織としては、 本
動物生命科学研究センター
トロント
大学
ブリティッシュ
コロンビア
大学
ヴァンダー
ビルト
大学
ハルピン
医科大学
中国
医科大学
マレーシア
国民大学
国立成育
医療研究
センター
長浜
バイオ大学 実験動物
中央研究所 民間企業 行政機関
橋渡し研究ユニット 臨床研究ユニット 基礎研究ユニット
神経難病の病態解明 臨床応用
神経変性疾患研究部門 認知症臨床部門
MR医学部門
精神医学講座
脳神経外科学講座
神経内科
臨床研究開発センター
認知症研究部門
診断・治療法の研究開発
創薬部門
トランスレーショナルリサーチ部門※
前臨床研究部門
産学連携
バイオメディカル・イノベーションセンター
生理学講座
解剖学講座
生化学・分子生物学講座
薬理学講座
神経変性疾患モデルサル作製と前臨床
神経難病、認知症の克服へ
※基礎研究を臨床に橋渡しする役割を担う部門
SHIGA IDAI NEWS vol.25 6