滋賀医科大学看護師特定行為研修について

滋賀医科大学が、厚生労働省が定める「看護師の特定行為研修」において、平成28年2月に、国立大学として初めて「保健師看護師法に基づく特定行為研修」の指定研修機関として指定を受けました。




滋賀医科大学 理事(兼副学長)
滋賀医科大学医学部附属病院 病院長
松末 吉隆

病院長(特定行為研修責任者)挨拶

滋賀医科大学医学部附属病院では、2016年6月から看護師の特定行為研修を開始することになりました。特定行為研修は、実践的な理解力、思考力や判断力、高度かつ専門的な知識・技能を特に要する必要とされる、ある特定領域の医療行為に対して手順書に基づいて行うことが出来るようにする制度です。現在は、呼吸器関連の9区分20行為ですが、漸次、区分を広げていきたいと考えています。
 我が国は世界でも例を見ない超高齢化社会に入りつつあります。国は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて、これからの地域医療を支えるため「特定行為研修制度」を2015年10月から開始し、10万人以上の急性期から在宅医療を支える看護師を養成しようとしています。滋賀県下、唯一の医育機関の責務として、高度実践看護師臨床教育を通じて看護師の質向上に努めたいと考えています。この制度はチーム医療の充実の一環として公的な評価を受けるものですので、今後、地域医療で活躍したい看護師の方には是非、奮って受講に応募していただきたく存じます。


看護師特定行為研修センター長
麻酔学講座 教授
北川 裕利

センター長 挨拶


滋賀医科大学看護師特定行為研修推進室は、開講区分を3区分6行為から9区分20行為へ拡充し、受け入れる定員数も5名から16名に増員したことに伴い、2017年4月1日付で看護師特定行為研修センターに改組されました。本センターのミッションは、高齢化の進展により拡大する医療ニーズを対応し、チーム医療を推進し、医療のマンパワー不足の解消にむけ、即戦力となる実務者(看護師)を養成することです。特定行為研修修了者(特定看護師)は、看護師のマインドを大切にしながら特定行為(医行為)を行うことのできるエキスパートになります。そのために315時間を超える共通科目を履修し、さらに区分別科目の講義と実習を受けることではじめて研修修了となります。まだこの研修では特定行為手技が手順書に従って実施できることに注目されがちですが、これまでの看護師教育課程にはない医学の臨床推論を学ぶことは、それにも増して重要と考えます。それは、医師が行う症候の診断過程を身に付けることで患者状態の的確な判断のもと、より安全に特定行為手技の実施や医療チームや医師への的確な報告ができるようになると確信しています。こうした実践力の高い特定行為研修修了者(特定看護師)が医療現場に配属されることで看護師全体のボトムアップがもたらされると期待しています。
 滋賀医科大学看護師特定行為研修センターから2017年5月に初めての修了者が誕生しました。しかしながら、医療の実践現場では修了者と受け入れ施設の両者ともに戸惑いがあると思います。そこで特定行為活動を後押しする特定行為業務実践支援部門を2017年5月1日付でセンター内に設置することになりました。特定行為研修修了者が病院や各施設内でスムーズに役割が遂行できるように体制を整備し、多職種との相互理解を深める啓発活動を行うことで研修修了後のフォローアップや環境づくりにも関与してまいります。
 滋賀医科大学看護師特定行為研修センターでは県内のみならず近隣府県の看護師の皆様にも広く門戸を開放しています。また、本年度よりeーラーニングを取り入れて、就労しながらでも取得できるようにカリキュラムを改変しました。急性期から在宅まで地域医療に携わる多くの看護師の皆様のご応募をお待ちしています。