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ざして地 ただいてい す。 新しい医師

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年になります。 一

師が少なくなったこと

少しずつ戻ってきており

はかかるかと思いますが、 県

方に医師が少ない、 あるいは偏

いるということも、 少しずつ解消に

かっていくと思います。

知事 :

高大連携の取り組みを非常に積

極的に推進していただいておりまし

て、 これも滋賀で学ぶ、 滋賀で医療人に

なろうという志を伸ばしていく貴重な

取り組みだと思っています。

学長 :

本学では以前から県内の高校と

連携して、 本学の教員が高校へ出向い

て出前授業を行ったり、 本学で講義や

医学実習を体験していた

だく模擬授業 やってき

ました。

知事 :

もちろん、 最新の高度

な専門知識が要求される世

界ではありますが、 琵琶湖

が眺められる環境で学べる

ということを、 是非私達は

力にしたいと思っていま

す。 滋賀の地は、 古来より人

が命の源泉である水 大切

にし、 時には祈りの聖地に

なった場所、 そして人を癒

す場所であると思ってい

ます。 コ 行ったり、 る医療現場の方

が生きるとはどう

生を終えるというのは

あるんだろうかというこ

る場所が、 私は滋賀県、 琵琶

と思っています。 滋賀医科大学

だ医療人は非常に深い倫理観、 人間

を持っているなということを、 多くの

人に感じていただけるような環境を一

緒に作っていけたらと思っています。

地域活性化 (地方創生) における

大学の役割と産官学連携

学長 :

大学と社会の関係がたいへん重

要ですが、 教育・研究に加えて産学連

携、 我々の立場で言いますと医療イノ

ベーション、 医工連携も重要です。 滋賀

県にはユニークな企業がたくさんあり

ますので、 ぜひ医工連携を発展させて

いきたいと思いますが、 まだまだ不十

分です。 県でもいろいろ仕組を考えて

いただいているところですが。

知事:

医療、 健康、 福祉、 リハビリテー

ション、 これは私たちのニーズである

とともに、 ある意味ではビジネスチャ

ンスにもなります。 様々なも づくり

の技術を生かして、 ニーズに応える機

器や薬といったものを生み出していけ

る、 そういう分野だと思って ます。 お

知事 :

医師不足

くために連 作り、 地域に根

きたという歴史も

里親制度という形で、まさに

5000人もの人的ネッ

層的、 多角的に生かして、 先

面倒を見たり、 また、 県外出身

滋賀の歴史を教え、 人的な関係を強

にして、 滋賀で医師になろう、 看護師

なろうという、 こういう心の通った教

育活動を実践していただいておりま

す。 このことは是非これからも大切に

していきたいと思っています。 一朝一

夕にできることではありませんし、 こ

れは滋賀県と滋賀医科大学が誇るべき

関係ではないかと思います。

病院長 :

滋賀医大が開学以来地域に根

感できる と考えてお の豊かさという

ところに住んでい

を高めるために教育 ・

している と、 暮らしや

ないこと、 行きたいところに

といろいろな形で触れ合えるこ

れに加えて何より大切なのは心身

に健康であるということです。 そのた

めには、 豊かな教養と高い専門知識を

育み、 医療 ・保健 ・福祉になくてはなら

ない人材を育てていただける、 こうい

う滋賀医科大学との協同関係はこれか

らますます大切になってくると思って

いますので、 これまで以上に連携を強

め、 深めていきたいと考えています。

学長 :

ありがとうございます。 現在、 卒

業生約5000人の3分の1が滋賀県

で働いていますが、 在学中から将来滋

賀の医療に貢献するよ な教 をいろ

いろな形で行っています。 例えば滋賀

の魅力を講義で教えたり、 在学中の学

生をOBや地域の方にサポートしてい

ただく里親制度もたいへん役立ってい

ます。 滋賀県内でも地域によっては医

師が不足していますので、 地域医療の

問題についてはこれから行政と緊密に

タイアップしてい 必要があると思い

ます。 その中で地域枠の学生に県の奨

学金を出していただき、 たいへんあり

がたく思っています。

SHIGA IDAI NEWS vol.27

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滋賀県知事 三日月 大造