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かげさまで滋賀にはこの滋賀医科大

学があり、 日本を代表し世界に誇れる

グローバル企業があり、 マザー工場で

あったり研究開発の拠点施設であった

りしますので、 そういった企業と医療

の教育・臨床の現場とを繋いで これか

らの時代のニーズに応える機器や薬な

どを開発していけるよう、

「滋賀健康創

生」 特区に指定をいただいて、 様々な取

り組みを行っています。 シーズとニー

ズのマッチングではまだまだ可能性が

ありますし、 シーズのままで埋もれて

いる研究分野もたくさんあると思いま

す。 より積極的に情報交換ができるプ

ラットホームづくりを進めていきたい

と思います。

学長 :

企業とのマッチングの場も設け

ていただいていますね。

知事:

滋賀県産

ザとともに スファーム」 と

トフォームを活用

支援サービスの創出を

す取り組みもしています

し、 特に大学に眠るまだ光

が当てられていない技術や

シーズを 県のサポートの

もとにビジネスの世界と結

びつけていけるような仕組

みづくりを今年度から始め

ています。

病院長:

理工学部のある立

命館大学、 それから龍谷大学の社会福

祉や栄養学、 食と運動、 リハビリなどは

健康に必要な要素ですね。 精神とカル

チャーそういうものも必要ですし、 こ

こ文化ゾーンには健康で充実した人生

を送るうえで必要なリソースがそろっ

ています。 高齢化社会に向けての介護

やリハビリの機器に関しても、 充分開

発をサポートしていける環境がそろっ

ていますが、 その中でどうしても医科

大学でないとできない部分がありま

す。 今、 臨床研究開発センターを非常に

充実した内容に整備を進めていまし

て、 特にその中で医工連携、 医療機器関

係に発信できるようなシステムづく

り、 組織づくりを進めております。

知事 :

ものづくりの関係でもそうです

し、 バイオメディカルイノベーション

センター ングが可能 います。 昨年度

開設され、 2年後に

科学部が創設されよう

人間の健康にとって大事

う研究教育機関がここに集積

し、 また県立体育館もこの滋賀医

学に隣接する緑の中に建設すべく準

をしています。 医療研究、 健康開発ゾ

ンとして、 まだまだこの地域には可能

性があると思

学長 :

今おっしゃった意味でも、 県内

13

大学の環びわ湖大学 ・地域コンソーシ

アムは、 たいへん重要な組織だと思い

ます。 まだ、 単位互換制度も十分には機

能していませんが、 滋賀県の特色を生

かしながら発展させていきたいと思っ

ています。

知事 :

放送大学を入れて

13

の大学があ

り、 3万人を超える学生がこの滋賀で

学んでいます。 他の都道府県にはなか

なかないもので、 非常に恵まれた環境

でもありますし、 医科大学をはじめ理

工系、 文科系、 デザイン系やスポーツ

系、 バイオ系など様々な分野の大学が

入っていますので、 そういったところ

の例えばコミュニケーションだと 、

単位の互換性とかいうことも視野に入

れながら取り組みを進めていけたらと

思います。

実はあまり知られていないのです

が、 世界 ン州立大学 にありまして、

と滋賀県が湖で繋

いうことで、

48

年の歴史がございます

日本と米国の関係では極

流の積み重ねが って、 こう

ころでも世界に開かれた関係づ

できたらと思っています。

学長 :

国際化、 グローバル化ということ

が、 大学のもう一つの大きな課題です

ので、 留学生を増やし、 こちらから外国

へ行く学生も増やしたいと思います。

また、 滋賀県の環境は非常にい ので、

外国の学生を呼び込めたらと思ってい

ます。

滋賀県における医療の課題と

滋賀医大の役割

学長 :

滋賀県の医療について、 特に感じ

ておられることはありますか。

知事 :

私も県外に住んでいたことがあ

りますが、 その時に感じていたことは、

自然豊かな環境で非常に大学と現場の

医療機関との連携が密で、 いざという

時にすぐに2次から3次、 あるいは高

度医療に引き継ぐことができるという

ことでした。 そういう医療環境という

のは、 今後の安心に繋がります。 ただ同

時にこの環境を維持し、 時代の要請に

応じて高めていくには、 多大なる労力

SHIGA IDAI NEWS vol.27

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滋賀医科大学長 塩田 浩平