Table of Contents Table of Contents
Next Page  15 / 20 Previous Page
Information
Show Menu
Next Page 15 / 20 Previous Page
Page Background

Research Activity

重点プロジェ

サルの疾患モデルを用いた

世界で初めて、 GFP (緑色

パク質) 遺伝子を入れた遺伝子

ニクイザルの作出に成功しました。

らにGFPカニクイザルコロニーを

作成する実験を行い、 当初の予定を上

回る4頭のGFPカニクイザルを得

ました。

神経難病研究センターで推進するア

ルツハイマー病研究のため、 家族性ア

ルツハイマー モデルカニ イザル

を作成する実験を行い、 妊娠個体を4

頭得ました。

認知症を中心とする神経難病研究

磁気共鳴画像装置 (MRI) を用いて

脳内タウを検出する試薬

Shiga-X35

を開発し、 タウ遺伝子改変モデルマウ

スを用いて世界で初めてMRIによ

る脳内タウのイメージングに 功し、

特許を出願しま た。

筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の分子

標的薬として、 原因タンパクとされる

TDP‐

43に対する特異抗体を開発

し、 細胞レベルでその治療効果を確認

し、 特許を取得しました。

❸生活習慣病の疫学研究

食事中ナトリウム/カリウム比と循

環器死亡、 喫煙歴と潜在性動脈硬化と

の関連、 について、 いずれも論文を発

表しました。

滋賀県から委託を受

データセンターが毎年

の県内脳卒中発症の登録を

り、 全国を代表する脳卒中登

ています。 平成

29年

6月には、 この

データを基に日本の年間発症者数

推計し、 記者発表を行いました。

がん医薬品シーズ育成と

橋渡し研究の活性化

がんペプチドワクチン療法につい

て、 非小細胞肺がんの手術後の再発

予防に向けた新規がんワクチン療法

の多施設共同医師主導治験を国内4

大学 ・がんセンターとともに開始し

ました。

肺がんの罹りやすさに関わる遺伝子

群を同定し、 論文を発表しました。 こ

の研究で、 6つ 遺伝子領域の個人

差が、 EGFR

遺伝子変異陽性の肺

腺がん 罹りやすさを決めているこ

とがわかりました。

レギュラトリーサイエンスの実践

先進医療 して、 難治性皮膚潰瘍に対

する再生医療の承認を得ました。

低侵襲医療である

ロボット支援手術

を用いた先進

申請のため、 泌尿

器科、 母子 ・ 女性診

療科、 呼吸器外科

において準備を進

めました。

山村記念賞を

麻酔学講座

小嶋

亜希子

学内講師

が、 『麻酔薬の心筋イオンチ

制御機構に関わる分子基盤の解明

研究成果により、日本麻酔科学会の

高の賞である「山村記念賞」を受賞し

ました。

心筋のタンパク質

アファディンが心不全を抑制

生化学 ・分子生物学講座 (分子病態

生化学部門) の扇田久和教授とディミ

ター ・ ツァンコフ特任助教らの研究グ

ループが、 心臓の心筋細胞に存在する

タンパク質 「アファ

起こりにくくしている

初めて明らかにしました。

慢性心不全は、 現在のところ

5年生

存率が約

50%しかない病気ですが、 ア

ファディンの働きに着目した心不全

療を今後開発することで、 超高齢社会

の日本において年々増えている心不全

患者さんの救命に役立つ が期待さ

れます。

糖尿病が心臓病や脳卒中を

引き起こすことを

認知している国民は5割未満

糖尿病は心臓病や脳卒中など循環器

疾患を引き起こす危険因子ですが、 その

ことを認知している国民は5割に満た

ない とを、 本学アジア疫学研究セン

ターの三浦克之センター長らの研究班

が明らかにしました。

高血圧が循環器疾患の危険因子であ

ることは8割を超える国民が認知して

いましたが、 喫煙は6割、 糖尿病、 HDL

コレステロール低値、 不整脈は5割未満

にしか認知されていないことも明らか

となり、 今後、 喫煙、 糖尿病などについて

も、 そのリスクを十分に周知することが

必要であることがわかりました。

難治性皮膚潰瘍

山村記念賞を受賞

活動

SHIGA IDAI NEWS vol.28

15