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本学附属病院

診療を開始

平成

28年

10月、本学附属病院に形

成外科を開設しました。形成外科

体の表面に関するあらゆる問題を解

することを目標としており、具体例と

しては、手術後の目立つ傷跡の修正や

乳がん・頭頸部のがん切除後の組織再

建が挙げられます。また、唇顎口蓋裂

や多指(趾)症などの先天異常疾患

に対し、丁寧な手術操作および縫合に

より、最小限かつ目立たない手術跡に

なる う努力しています。さらに顔面

骨骨折や眼瞼下垂など、幅広く治療

を行っ ています。

京滋奈地区で

完全皮膚下植込み

(S‐ICD) の手

滋賀県のみならず京滋奈良地区で

も初となる完全皮下植込み型除細動

(S ‐ ICD: 特殊な心臓ペースメー

カー)の手術を循環器内科医師が実

施し、成功しました。

今回の患者さんは、致死性不整脈

の背景に進行性の心筋変性疾患があっ

たこと、若年であることなどから、保

険適用になって間もない完全皮下植込

み型除細動器(S ‐ ICD)の手術を

選択しました。

S ‐ ICDは、今回の

た方法であるだけでなく、

み型除細動器(ICD)と比

ドそのものによるトラブルを大幅

らせる利点があります。

滋賀県においてS ‐ ICDという治療

の選択肢が増えたことは、患者さんの

背景疾患やリスクを考慮し、最適な治

療を提供することにつながり、地域医

療のレベル向上を図る上でも望ましい

と言えます。

大動脈センターの取組

滋賀県内唯一 の大動脈瘤患者を対

象とした 動脈センターでは、重症・

緊急を問わず、患者さんを

24

時間

365日完全に受け入れる体制を備

え、完成度の高い手術を実施していま

す。特に、 一 刻を争う大動脈解離など

の緊急症例にも対応しており、本学附

属病院心臓血管外科では、予定手術

件数が435件であるのに対し、緊急

手術も120件の実績があります。

また、広域救急救命体制が整備さ

れつつあり、福井県、三重県など県外

からドクターヘリによる搬入も増えてい

ます。平成

27年度はドクターヘリの全

受入件数

21件に対し6件(うち

3件)でしたが、平成

28年度は全受

入件数

32件に対し

12件(うち県外6

件)と県内・県外ともに増加

救急救命医療施設としての役割を

たしています。

本学附属病院1階に

イートインコーナーを設置

同コーナー内には、テーブル・長い

す等を用意しています。会話を楽しん

だり、軽食をとったりなど、思い思い

にくつろげる空間となっ ています。是非、

ご利用 ださい。

Clinical

Activity

イートインコーナー

胸部ケロイド

手術前

手術後

S-ICD 植込み手術の様子

活動

績ダイジェスト

SHIGA IDAI NEWS vol.28

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