患者さんへ
お薬の正しいのみ方について
安全に、お薬の効果を十分に得るためには、指示された量、回数、時間を守り、正しく服用する必要があります。
のむ時間について
主なのみ方は次の通りです。
食前:食事の約30分前の空腹時
食後:食後の約30分位まで
食間:食事と食事との間(食後2時間くらい)
食直前:食事の直前
寝る前:寝る直前または30分〜60分前
頓服(とんぷく):その症状がでたとき(発熱時や頭痛時など)。続けての服用はせず最低4時間位間隔をあける。
のみ忘れたとき
基本的な対応としては、次の服用時間までに時間があいていれば、気付いた時点でのんでください。
次の服用時間が迫っているときは、1回分はとばし、次回分の薬をのんでください。
一度に2回分をのんではいけません。お薬の副作用が出ることが考えられます。
糖尿病の薬など、対応が異なるお薬もあります。不明な点は薬剤師におたずね下さい。
お薬は水で飲みましょう
原則として、コップ1杯程度(約150mL)の水、またはぬるま湯でのみましょう。
水以外のもので飲むと、お薬の効果に影響が出るものもあります。
自分で勝手に薬を中止したり量を変えたりしないでください
自分では治ったと思っても、まだ治りきっていないことがあります。
急にお薬を中断すると、症状が悪化することもあります。
自分で勝手に薬を中止したり、量を減らしたりせず、不安なときは、必ず医師、薬剤師に相談しましょう。
自分のお薬を他の人にあげたり、他の人のお薬をもらってのまないでください
病院で処方されたお薬は、処方された患者さんご自身のものです。
医師は患者さんの症状や体質を診断した上で、お薬を処方しています。
「症状が似ているから」「よく効いたから」といって、ご家族や友人に渡すことはやめてください。
効果が出ないばかりか、思わぬ副作用が出ることがあります。
お薬は正しく保管しましょう
お薬は一般的に、「光」と「湿度」に弱いといわれています。
特に指示がないものは、直射日光のあたらない、涼しい乾燥したところに保管しましょう。
冷蔵庫に保管することが必要なお薬もあります。
かといって、凍らせてしまうとお薬の効果がなくなってしまうものもあります。
保管方法にはくれぐれも注意してください。
検査値を確認しましょう
滋賀医科大学医学部附属病院では、院外処方せんに血液検査の結果を記載しています。
これらの情報は、院外薬局での処方せん調剤の時に活用され、患者さん一人一人に合わせた薬物療法の遂行に役立っています。
適切な薬物療法の遂行のためにも、患者さん自身でも検査値の推移を確認しましょう。
院外処方箋記載検査値一覧
お薬は、健康と命を支える大切なものです。
ご自分のお薬のことをよく知っておきましょう。
お薬についてわからないことがありましたら、医師や薬剤師にご相談下さい。