勢多だより
No. 108
14
キャンパスライフ |
Campus life
■研修のきっかけ
私は 8 月16日〜25日の 2 週間、オーストラリア、シ
ドニーのニューサウスウェールズ大学 老年神経精神
科(Aged care neuropsychiatry)で研修をさせて
いただきました。私は以前から認知症に興味があり「欧
米における認知症の医療ケアを見たい!」という漠然
とした思いがありました。 4 年時の自主研修はチャン
スだと思い、学外の知り合いの先生に相談したところ、
研修先を紹介していただくことができました。
事前準備として、日本の認知症の現状をスライド資
料とともに英語で説明できるようにすること、研修先
の先生が執筆した認知症関連の論文を読むこと、神経
精神科の教科書に目を通すことを行いました。オース
トラリアに渡航するのも海外の病院で研修をするのも
初めてだったので不安と緊張でいっぱいでしたが、欧
米の臨床を見れるということでドキドキワクワクしな
がら出国しました。
■研修先にて
研修先では先生方やスタッフのみなさんが
“Welcome!”と温かく歓迎してくださり、初日から
一生懸命私の名前を覚えてくださいました。異国で心
細かった私にとって、みなさんが笑顔で接してくださ
ったことに温もりを感じました。
初日に病院を歩いてみてまず驚いたのは、医師が白
衣を着ておらず、私服に聴診器といったカジュアルな
格好であったことです。医師と患者のやりとりを見て
も、リラックスしていて距離が近いように思えました。
■研修内容
老年神経精神科は馴染みがなく、どういった患者さ
んが受診するのか具体的なイメージが持てないまま研
修が始まりましたが、外来、病棟、在宅訪問、Memory
Clinic、研究のミーティングなど様々な場に参加させ
ていただき、認知症の診断から治療までの全過程を見
ることができました。
オーストラリアの
海外自主研修を通して
医学科第 4 学年
川崎 翠
研修先
教授の診察室兼オフィス
教授と私
キ
ャンパス
ライフ
C
ampus
life
海外自主研修