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勢多だより

No. 108

12

新任教員紹介 | 

New teacher introduction

2017年10月よりリハビリテーション部准教授を拝命

いたしました。この場をお借りして、ご挨拶申し上げ

ます。私は、1995年(平成 7 年)に滋賀医科大学を卒

業後(15期生)、滋賀医科大学附属病院 整形外科で初

期臨床研修を行い、その後、関連病院にて整形外科の

研修を続け、特に骨折を含む外傷に従事してまいりま

した。2003年に整形外科専門医を取得後は、上肢外科

の研修に専念しました。2003年には小郡第一総合病院

で上肢外科・マイクロサージャリーの研修を行い、

2004年より滋賀医科大学整形外科 にて上肢外科・手

外科・足外科に従事しました。特に、特殊な技術を要

するマイクロサージャリーを用いた遊離組織移植、神

経・運動機能再建手術を専門として、滋賀県全体から

紹介を受けております。2014年には上肢外科の臨床研

究で今井教授のご指導の下、医学博士を取得しました。

一方、2007年からは骨軟部腫瘍も担当しています。

骨軟部腫瘍は整形外科の中でも特殊な領域で、特に悪

性腫瘍は稀少がんであり、滋賀県で唯一、骨・軟部悪

性腫瘍の集学的治療が可能です。今後、更なる研鑽を

積み、地域医療に貢献していく所存であります。また、

これまで、多数の手術を行ってきた中で、その術後成

績の向上にはリハビリテーション医療が不可欠である

ことを強く感じてまいりました。特に悪性腫瘍切除後

のがんリハビリテーションや上肢外傷後におけるハン

ドセラピーに興味を持っております。来年度より新専

門医制度が始まりますが、リハビリテーション科は18

基本診療科の一つに数えられています。滋賀県では滋

賀医科大学リハビリテーション科を基幹施設として専

門医プログラムを展開する予定です。

リハビリテーション医学はさまざまな病態、疾患、

外傷などにより生じた機能障害を回復し、残存した障

害を克服しながら人々の活動を育む医学分野です。さ

まざまな疾患や障害を対象とし、多くの診療科や専門

職と関連するため、それだけ多くの知識と実用性を必

要とします。また、社会の高齢化が急速に進んだ現在

では、リハビリテーション医学・医療の対象者は、小

児から高齢者まですべての年齢層に広がり、運動器障

害、脳血管障害、循環器や呼吸器などの内部障害、摂

食嚥下障害、小児疾患、がんなど幅広い領域に及んで

います。今後、多くの多種職の方々と接する機会が増

えると思いますが、今までの経験を活かし、幅広いニ

ーズに対応していきたいと思いますので、今後ともご

指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

リハビリテーション部

准教授

児玉 成人

2014年 4 月 ストラスブール大学 手外科

       パリ大学附属コシャン(Cochin)病院骨軟部腫瘍科留学

2015年 12月 滋賀医科大学整形外科 講師

2017年 10月 滋賀医科大学附属病院リハビリテーション部 准教授

       (リハビリテーション科診療科長)

1995年 3 月 滋賀医科大学医学部卒業

1995年 5 月 滋賀医科大学 整形外科 入局

1996年 7 月 彦根中央病院 整形外科 勤務

1998年 4 月 尼崎中央病院 整形外科 勤務

1999年 4 月 多根総合病院 整形外科 勤務

2003年 5 月 小郡第一総合病院

       手外科・マイクロサージャリー 国内留学

2004年 1 月 近江草津徳洲会病院 整形外科 勤務

2004年 9 月 滋賀医科大学 整形外科 勤務(医員)

2014年 3 月 滋賀医科大学 医学博士取得