カリキュラム概要

入門研究医コース

 入門研究医コースは、基礎医学講座が研究活動の情報と場を提供して研究への興味を育てようとするもので、基本的に出入り自由です。
 この期間中は、研究室の様々な活動に参加しながら、研究の基盤となる知識の習得や、研究の動向の理解に重点を置いた指導を受けることになります。研究室を選ぶために必要な情報は、1年後期の必修授業(医学特論・医学.生命科学入門II、2年生以上も出席可能)で得ることができます。複数の研究室をローテートすることも可能ですし、他大学の研究医コースの学生と交流できるリトリート(研修会)等の機会もありますので、漠然と研究に興味がある学生でも無理なく参加できます。入門研究医コースの期間は、学会や研究会への参加経費の補助も受けることができます。

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登録研究医コース

 登録研究医コースへの登録は第1~5学年のいずれの時点でも可能で、毎年2~3月と7月に面接やレポート等による資格確認が行われます。自分の興味のある研究領域に応じて分子医科学・病理学・法医学・公衆衛生学の各専攻を選択し、自分の研究テーマをもって実際に研究活動に参加することになります。アドバイザーとして、指名された基礎医学講座の教授・准教授と、本事業専任の特任助教が研究について一から相談に乗りますし、それ以外の基礎医学講座の教員の実験指導も受けられるので、効率的に研究を進めることができます。希望に応じて、複数の講座をローテートしたり、連携大学である浜松医科大学や三重大学に出向いて、幅広い研究手法を身につけることも可能です。登録研究医コースの期間は、学会や研究会への参加経費の補助も受けることができます。また、大学院の講義の聴講が一部可能になります。

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大学院プランについて

 登録研究医コースの期間に接続する大学院として、3つのプランが準備されています。(研究医養成コース図(PDF)参照)分子医科学専攻では、医学部の4年で一旦休学して大学院で学位を取ってから医学部の5年に復学するAプランと、医学部卒業直後に進学するBプランがあります。病理学・法医学・公衆衛生学の各専攻は、将来の資格認定に医師免許取得あるいは初期臨床研修修了後の専門分野での研修が必要になることから、初期臨床研修の2年目に大学院に社会人入学するCプランがあります。(実際には分子医科学専攻でもCプランの選択を可能にするなど、弾力的に運用されます。)これらの3プランには、産学協働の奨学金や大学独自の奨学金のサポートが用意されていますので、経済的な心配をしないで研究に打ち込むことができます。
 研究医コース履修中から学内研究発表会などで発表のトレーニングを受けたうえで、国内学会や国際学会で発表する機会(旅費,学会参加費のサポートあり)を目指し、さらに、研究成果を論文発表できれば、大学院でその研究を発展させた論文と併せて複数の論文で学位申請することにより、大学院を早期修了する条件を満たせます。特にAプラン・Bプランでは、研究医コースの期間と大学院が連続することから、大学院を3年で修了できることが想定されています。Cプランでは、臨床研修の2年目が大学院(社会人入学)と平行するため、大学院は4年間で修了するのが現実的と考えられますが、登録研究医の期間から論文を蓄積してあれば、3年での早期修了も可能です。(なお、Cプランの臨床研修は本学附属病院で行なうことが条件になります。)