分子医科学専攻

養成する専門分野

解剖学,生理学,生化学,薬理学,微生物学,生物学,病理学(実験)

養成する人材像

解剖学,生理学,生化学,薬理学,微生物学もしくは病理学(実験)分野に関する研究活動を経験させ、これらの学問領域を専門とする基礎医学研究者(研究医)を養成する。

当該人材養成により期待される成果や効果(アウトカム)

 本コースでは、基礎医学研究に欠かせない幅広い知識・技術を身につけ、医学・医療における課題を発見して自らの力でそれを解決することのできる人材を養成することを目指す。このような人材は、臨床医学における問題解決にも寄与することを通して、人類の福祉の向上に貢献することが期待できる。

修了要件

必修科目10単位、選択科目20単位の計30単位以上を履修し、自ら行った実験に基づいた研究論文(英語)の作成・発表を行うこと。

教育内容の特色等

 段階を追って自立した基礎医学研究者としての必要な知識・技術を教育する。

 入門研究医コースでは1年次後期の必修科目として、各基礎医学講座の具体的研究内容を医学特論・医学・生命科学入門で紹介する(平成24年度より実施)とともに、世界的に活躍している研究者に研究紹介をしていただき(平成12年度より継続中で例年3名)、医学研究の意義を知らせて動機付けを行っている。

 登録研究医コースでは、各基礎医学講座に配属し、教員の指導の下基本的実験手技を習得するが、2〜3年のコース期間中に複数の講座をローテーションすることを推奨し、幅広い知識と技術の習得を確保する。平行して、研究テーマを複数の本学教員(教授)と徹底的に討論することにより、大学院入学と同時に最先端の研究を開始できるように準備する。

 大学院では、配属の講座の枠にとらわれず、本学の研究設備・技術を最大限利用できるように、全学体制で研究指導や支援を行う。

指導体制

 専門分野の異なる主指導教員と副指導教員の最低2名の本学教員(教授)が責任を持って行い、学際的研究となるよう支援する。さらに実際の研究活動(実験)の指導は、研究を行う研究室の全教員がサポートする体制をとり、学生の研究の進捗を助ける。なお、本学大学院では、既に主・副指導教員による共同の研究指導体制をとり、十分な効果をあげている(大学院学生の研究論文のImpact Factorの平均3.1)。