病理学専攻(H28年7月11日更新)

養成する専門分野

病理学

養成する人材像

 先端的な研究に軸足を置きながら、専門医として信頼できる診断もできる病理学研究者。既存の診断基準を当てはめるだけでなく、総論的体系的知識に基づいたしっかりした推論ができ、新たな診断基準の提案もできる病理専門医。

当該人材養成により期待される成果や効果(アウトカム)

 専門領域での研究者であり、かつ診断の第一線でも全科の検体に対応できるGeneral practitioner的な病理専門医として活動する、バランスのとれた病理医を育てることによって、危機的な状況の病理医不足を補うだけでなく、病態の解明に貢献でき、後進の研究指導もできる、基礎医学としての病理学の将来を担う人材の供給が期待される。

修了要件

① 初期臨床研修を修了すること。
② 初期研修医(Cプランでは研修2年目)および後期研修医として附属病院病理部に在籍しながら(社会人大学院生として)、共通科目の必修科目10単位、選択必修科目4単位、コース科目の必修科目及び選択必修科目から4単位、選択科目から12単位の計30単位以上を履修し、論文の作成・発表を行うことにより、大学院博士課程を修了すること。
③ 引き続き後期研修医として附属病院病理部に在籍しながら研究を続けるとともに、専門医試験の受験資格を得、病理専門医資格を取得すること。

教育内容の特色等

  1.  このコースの利点は、通常の大学院生よりも技術的な指導がしっかりできること、若い学生に、研究の考え方を刷り込むことができることである。そのために、基礎的な技術指導に専任の特任教員を配置し、形態を超えたゲノム科学や先端的な免疫学を取り入れた新規性の高い研究に挑戦させる。
  2. 最も大事だと考えているのは、研究と診断を一つの活動として行なえる人材を育成するために、日常的に診断活動や病理解剖業務にも関わらせ、診断を通じてもサイエンスの感覚を磨くことができるようにすることである。
  3. 附属病院病理部との緊密な連携の下に診断病理の研修が行え、病理専門医の受験資格を得ることができる。
  4. 当面は関連病院に複数の病理医を配置して診断の精度管理を行うことは困難な状況であるので、将来「一人病理医」として関連病院に赴任しても精度管理のできるよう、バーチャルスライドを用いた遠隔診断、遠隔コンサルテーションなどのdigital pathologyの手法の習得にも重点を置く。

指導体制

  1. 診断、研究を含め、あらゆる側面の病理学的な考え方の基本が学べる病理解剖症例が最も重要な教材である。シニア病理医による、この症例解析の指導が基本になる。
  2. 附属病院病理部との緊密な連携の下に、病理部スタッフによる診断病理の指導を行う。後期研修の期間に、必要な病理解剖症例を経験でき、連携施設での研修も含め、偏りのない症例を経験できるシステムを構築している。

  3. 実験病理、遺伝子解析等の研究指導は専任の特任教員および教室スタッフが技術指導を行なう。
  4. バーチャルスライドとして蓄積し、データベース化している教育的な症例を教材として活用する。