先輩研究者から

文例を使って英語を書く方法

 英語を書くときに、動詞と前置詞のペアを思い出せなかったり、ある動詞を自動詞で使うのか他動詞(の受動態)で使うのか、名詞に不定冠詞が必要だったかどうか、等々、しょっちゅう迷います。そういう場合に、辞書を引くのが正攻法ですが、文例からアプローチができるwebsiteがあり、私は多用しています。使われている頻度に注意しておれば、たまに引っかかってくる誤用例に追随してしまう心配もなく、多用されている信頼度の高い用法が分かります。  更に、この検索が辞書以上に強力なのは、複数の単語を組み合わせた形で検索でき(共起検索)、その組み合わせが多用されているのかどうかが分かることです。是非使ってみてください。  ライフサイエンスの論文のabstractを素材にしている「ライフサイエンス辞書」(http://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/ja/index.html)では、PubMedのabstractにリンクしており、abstractの中のどのような文脈で使われているのかを知ることもできます。weblio辞書(http://ejje.weblio.jp/)は、メールを書いたりする場合の、一般的な用法を知りたいときに使えますが、共起検索は、ライフサイエンス辞書の方が強力だと思います。一方、weblioの英語例文集(http://ejje.weblio.jp/sentence/)は日本語からの検索もできて、便利です。



過去のワンポイントアドバイス

年月日 担当教員(所属) 内容
第1回 平成27年06月29日(月)

杉原 洋行(分子診断病理学)

英文を書くときに役立つ共起検索

第2回 平成27年11月02日(月) 松浦 博(細胞機能生理学) 実験(研究)ノートの書き方
第3回 平成27年12月04日(金) 縣 保年(分子生理化学) 実験のちょっとしたコツ(常識?)とサンプル管理について
第4回 平成27年12月10日(木) 等 誠司(統合臓器生理学) 口頭発表、いろはのい
第5回 平成28年01月22日(金) 平田 多佳子(生物学) 実験のポジコン、ネガコン
第6回 平成28年03月08日(火)

扇田 久和(分子病態生化学)

実験ノートの取り方について
第7回 平成28年03月16日(水) 宇田川 潤(生態機能形態学) 統計パッケージの使い方の初歩
第8回 平成28年06月02日(木) 西村 正樹(分子神経病理学) 記憶に残るメンターの言葉(その1)
第9回 平成28年11月18日(金) 勝山 裕(神経形態学) 組織細胞形態解析の基礎
第10回 平成29年1月18日(水) 小島 秀人(再生・修復医学) 思いつきと発想の違い
第11回 平成29年3月3日(金) 中谷 仁(神経難病研究センター) 騙されるな-正しい情報と間違った情報の選択-