法医学専攻

養成する専門分野

社会医学、法医学

養成する人材像

 しっかりとした倫理観を持ち、業務に対しては的確・誠実に対応できる。さらに、優秀な臨床医と研究者としての資質を保持できるような人材を養成する。

当該人材養成により期待される成果や効果(アウトカム)

 実際に生じている社会医学的事象を正しく理解し、その問題解決が行えるようにする。すなわち、死因究明や社会医学的診療に貢献できるようになる。法医解剖や診断のスキルを身につけられ、被虐待児を診察するうえでのポイントなどを身につけられる。また、国内外で学外発表、論文執筆が可能になる。卒後には、死体検案認定医、解剖資格認定医、法医認定医の資格取得が容易になる。

修了要件

 自らの研究テーマに関連した実務(法医解剖、被虐待児の診察、災害訓練など)に参加し、医師に求められる実務活動を理解する。研究をすすめ、学会発表、論文作成を修了要件とする。

教育内容の特色等

 当講座は滋賀県における死因究明等に関する活動の拠点である。したがって、あらゆる事象の情報やデータが集積される。すなわち、研究テーマは多岐に渡り、その材料も豊富である。また、周辺の救急医療施設の多くの医師が研究に参加するほか、複数の企業や大学と共同研究を行っている。したがって、興味がある内容について、広い視点で研究を行える。

指導体制

 現在、本学法医学部門では、学生が1年次から解剖実務経験を積み得る体制を提供しており、既にのべ20人の学生が参加してきた。研究医コース参加学生が作成した論文も10編を超える。臨床経験のある医師による、きめ細かい指導ができると考えている。