当科は、地域の基幹病院となりうる総合病院の一部門としての性格を意識した運営を行っています。すなわち、医学的な観点から「皮膚科学」の分野を網羅的にカバーできることを第一の目標としています。 これにより、地域のさまざまな病院、診療所などからの、診断依頼や治療依頼に応えることができると考えています。「標準治療の提供」が第一の運営目標です。
このような運営を行う中で、現在勤務しているスタッフの、疾病に対する関心度の濃淡に応じて、それぞれがサブスペシャリティーを持つように考えています。サブスペシャリティーは、専門外来として掲げるようにしており、専門外来担当医は、一歩踏み込んだ診断と治療ができることを目的としています。
外来は現在月曜日から金曜日まで毎日3診を開設しています。新来患者さんはできる限り、教授・准教授・講師が診察し、診断・治療方針が決まり次第、各曜日の担当医が診療を継続します。
各患者さんの臨床経過を的確に把握できるように、外来主治医制をとっています。若い医師に対しては、経験の深い専門医が補佐できる体制をとっています。
診察室には複数のカーテンルームを設け、患者さんのプライバシー保護に配慮しています。さらに、診断・治療の困難な症例では臨床像を外来にて記録し、併せて病理組織検査を行い、医局員全員が参加する症例検討会において、より深い検討を行います。
待ち時間はどうしても長くなりますが、その分、丁重に診ているとご理解いただくと幸甚です。
病院の持つ「地域の分業体制」から考えて、紹介状をお持ちの患者さんの診察が優先されます。紹介状を持って受診される方は、診療所や病院では検査や治療が難しいかた、つまり入院の適応になる方が多く含まれていることを知っているからです。
このような検査や治療をしています。
<湿疹 アトピー性皮膚炎>
パッチテスト(貼付試験)・光パッチテスト(光貼付試験)やプリックテストなどをおこない、「カブレの原因」や、「外因性のじんましん」の原因物質をさがす検査をしています。
重症の湿疹やアトピー性皮膚炎では2週間から約1ヵ月の入院加療を原則として行っています。
<光線療法と乾癬>
光線療法は皮膚科に独特の治療法です。尋常性乾癬などにもちいて、よい効果を得ています。2週間から約1ヵ月の入院加療を原則として行っています
<水疱症>
水疱症の治療法は多くの種類があります。滋賀医大は、多彩な治療法の殆ど全てに経験があります。
<皮膚外科・腫瘍 >
ホクロやイボはまれに悪性のことがあります。急に大きくなったり、色が濃くなったり、形がいびつになってきたときは要注意です。一般診察に受診していただき、ダーマスコピー検査と皮膚生検(病理組織診断)を受けてください。皮下の腫瘍には、超音波検査(エコー)、CT、MRIなどの画像検査が必要になります。
手術は全例予約手術です(緊急を除く)。入院手術と日帰り手術があり、各種皮膚腫瘍の切除術を行っています。大きいもの、植皮の必要な手術または発生部位によっては入院の上、施行しています。