専門性の高い診療体制を整えるため、平成19年6月から付属病院の麻酔科は、麻酔科とペインクリニック科に分かれました。
ペインクリニック科の外来業務は、ペインクリニック科の助教以上の常勤医および数名の非常勤講師で行っています。外来患者数は増加の一途をたどっています。
外来診療は、原則としてすべて完全予約制としています。初めて受診される方は、紹介状を持参していただくことと、地域医療連携室を通して受診の予約をしていただきますようにお願いいたします。
抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不整脈薬、漢方薬などの薬物療法、神経ブロック療法、精神心理学的療法、脳神経外科的療法をバランスよく組み込み、各々の患者さんにあった治療を提供しています。
神経ブロック療法では、炎症や圧迫などで痛みを伝える神経が敏感になっているか、痛みを感じやすくなっている状態を断つような治療を行っていきます。
特にX線透視下の神経ブロック療法は高周波熱凝固法など、様々な神経ブロック療法を駆使して保存的治療を行います。X線透視下の神経ブロック療法の治療数は、年間1,200~1,300件程度行っています。透視下神経ブロック療法と手術療法は、ペインクリニックでの中心的治療と位置づけており、安全かつ確実な治療を目標としています。
院内の痛みに関連する各診療科(整形外科、精神科、神経内科、脳神経外科、リハビリテーション科)と密に連携しています。専門的な心理的アプローチを必要とする患者さんには、精神科医に適宜対応をお願いしています。
また、ガンマナイフ、機能的脳神経外科治療等は必要に応じて院外の医療施設と連携をとっています。緩和ケアにおける癌性疼痛の治療は、木曜日に初診を受け、非常勤講師を中心に各病棟主治医と密接な連絡のもと、痛みに苦しむことのない病院作りを目指しています。
緩和ケアは、緩和ケアチームの非常勤講師を中心に、オピオイドや鎮痛補助薬の使用法、副作用対策、神経ブロック療法などを中心にコンサルトに応じています。
(対象疾患)
- 脊椎疾患:頸椎・腰椎の椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、脊椎手術後の痛みなど
- 神経障害性疼痛:帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群、開胸手術後痛、幻肢痛など
- その他:三叉神経痛、慢性頭痛、癌の痛みなど
<X線透視下の神経ブロックを中心とした低侵襲治療>
椎間板ヘルニア、椎間板性腰痛に対する椎間板内療法、神経根、椎間板や末梢神経に対するパルス高周波法は、安全で副作用の少ない新しい治療として普及してきました。これらの治療に関しては、国立大学では全国でも症例数が多い施設になっています。
また、平成20年度に認可された最新機器による経皮的髄核摘出術(PD)を行っています。全国の麻酔科ペインクリニックでは高度なテクニックを持った2施設(大学病院では1施設)に限定して開始された治療です。
X線透視下の神経ブロックを中心とした低侵襲治療は、全国の国立大学の中でも症例数が多く、脊椎疾患に対する椎間板内治療、高周波熱凝固法など先進的治療法の実績も多く、紹介患者は県内ばかりでなく、京都府を中心とした関西全域から増えてきています。
様々な先進医療に準じる治療や先進的医療を実施していくことも目標にしています。