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診療科一覧

ペインクリニック科

スタッフ紹介

外来診察医予定表

診療・業務内容

診療方針

 さまざまな痛みの患者さんに対して、薬物療法、神経ブロック療法をバランスよく組み合わせて、各々の患者さんにあった治療を提供しています。
慢性痛の診療では、患者さんの精神心理状態、社会生活の状態、日常生活の活動度を考慮して、日常生活のQOL(生活の質)を向上することを目標に治療していきます。外来診療は、原則としてすべて完全予約制としています。初めて受診される方は、紹介状を持参していただくことと、患者支援センターを通して受診の予約をしていただきますようにお願いいたします。
神経ブロック療法とは?

 痛みの原因となっている神経の部位やその周りに細い特殊な神経ブロック針で局所麻酔薬や抗炎症薬などを注入する治療法です。

神経ブロック療法とは?

診療内容・専門分野

診療内容・専門分野
  • 脊椎疾患:慢性腰痛、頸椎・腰椎の椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、脊椎手術後の痛み、など
  • 神経障害性疼痛:帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、開胸手術後痛、幻肢痛など
  • その他:三叉神経痛、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、慢性頭痛、癌の痛みなど
X線透視下の神経ブロックを中心とした低侵襲治療

 神経ブロック療法では、炎症や圧迫などで痛みを伝える神経が敏感になっているか、痛みを感じやすくなっている状態を緩和する治療を行っていきます。
特に、X線透視下の神経ブロック療法は高周波熱凝固法、パルス高周波法など、様々な神経ブロック療法を駆使して保存的治療を行います。X線透視下の神経ブロック療法の治療数は、年間1,000件程度行っています。

X線透視下の神経ブロックを中心とした低侵襲治療

 椎間板ヘルニア、椎間板性腰痛に対する椎間板内療法、神経根、椎間板や末梢神経に対するパルス高周波法は、安全で副作用の少ない新しい治療として普及してきました。
また、椎間関節症や神経根症などの脊椎疾患ばかりでなく、肩関節周囲炎などの関節疾患に対しても肩甲上神経のパルス高周波法で痛みの緩和を図っています。

帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛

発症3~4ヵ月以内の亜急性期の帯状疱疹痛に対して、薬物療法や神経ブロック療法を行っています。治療抵抗性の痛みに対してもパルス高周波法や脊髄刺激電極のトライアルリードによる治療が奏功することがあります。

漢方治療

 当科では漢方薬を使った診療を行っています。現代は西洋医学が主流ですが、西洋医学で原因が分からず、治療が難しかった痛みが、漢方治療で改善することも少なくありません。こうしたことから、現代では、西洋医学だけでなく、漢方治療を含めた様々な治療の考え方を取り入れて、統合的に痛みや症状を捉えて治療を選択していく治療が、理想的であるとされています。痛みは様々な症状を伴っていることが多いため、漢方治療では痛みに関わる様々な要因にも目を向けて治療を行います。慢性疼痛の学際的痛み治療(集学的診療)と連携した漢方治療も行っています。

緩和ケア

 緩和ケアにおける癌性疼痛の治療は、木曜日(隔週)に初診受付し、非常勤講師を中心に各病棟主治医と密接な連絡のもと、痛みに苦しむことのない病院作りを目指しています。 緩和ケアチームと連携してオピオイドや鎮痛補助薬の使用法、副作用対策、神経ブロック療法などを中心に行っています。

学際的痛み治療センター


  木曜日に初診受付をし、痛み治療のエキスパートが、痛みの身体的、精神的、社会的な相互関係を多方面から評価し、各専門医学領域 と連携して、患者さん一人ひとりに適した治療を選択することで、集学的なアプローチを行っています。総合的に体と心の痛みを緩和して、 生活の質(QOL)を向上することを目指しています。


 平成23年度から始まった、厚生労働省の「慢性の痛み対策事業」の指定研究に基づいて、滋賀医科大学を含めた全国の拠点大学病院33施設が、慢性痛の治療に対して、診療科を横断した学際的な痛みセンターを構築しています。

 

関連リンク

イメージ:慢性の痛み

 
厚生労働省慢性疼痛診療システム均てん化事業―近畿地区―

 近年、慢性の痛みに対して、集学的な慢性疼痛診療と診療連携の重要性が認識されるようになってきました。厚生労働省の慢性疼痛診療体制構築モデル事業が日本全国8地域で立ち上がり、地域の実情に応じた診療システムを構築し、人材養成が始まっています。
 令和2年度からは、慢性疼痛診療システム普及・人材養成モデル事業と名称が変わり、慢性疼痛診療モデルをさらに各地域に広げていくことが期待されています。私たちは、集学的痛みセンターを各地域に構築し、さらに地域医療機関との連携を深めることで、痛みで苦しむ皆さんのQOL(生活の質)がよくなるよう取り組みを進めています。

  令和5年からは慢性疼痛診療システム均てん化事業と名称が変わり都道府県間で診療体制の均てん化を図るため、この事業で得られた最新の診療のノウハウを普及する取り組みをしていきます。

学際的痛み治療センターでの診療

 当院では慢性の痛みに対して、麻酔科・ペインクリニック医、リハビリテーション医、産業衛生医、看護師、理学療法士、臨床心理士など多職種が連携して診察し、カンファレンスで治療方針を考える「痛みの学際的カンファレンス」を行っています。この治療方針を参考に、生活の質(QOL)、日常生活動作(ADL)の向上を目標に、個々の状態に合わせて理学療法士による理学療法、臨床心理士による臨床療法などを加えたチーム医療を行うことで、健康寿命を延ばすことや社会復帰することへのサポートを行っています。

イメージ:学祭的痛み治療センターでの治療

 痛みの診断と治療には問診票はとても重要な意味を持ちます。最初に、大変多くの問診票をお渡ししますが、診察のため、また、今後どの程度効果があるかを評価するために必要なものですので、大変お手数をおかけしますが、ご協力のほどお願いいたします。

理学療法士による運動療法

 慢性の痛みでは、長年の生活習慣や痛みによって、気づいていない身体の癖、不良動作、不良な姿勢が日常の中で繰り返されることにより、筋肉の硬さや弱さのバランスを崩し、筋肉、関節に負担をかけ、さらなる痛みの原因となっていることがあります。

画像:理学療法

 そのような患者さんには、丁寧な身体評価によってその原因を特定し、安全かつ効果的な運動療法で、日常生活での体の使い方、正しい動き、姿勢を習得し、異常な動作パターンを改善する必要があります。また、ご家庭で行うことのできる予防にも重点を置いた運動療法の指導も行っています。

 このような運動療法では、自分でどのようにすれば悩みの元が改善されるのか配慮できるようになります。また、このようなアプローチは、患者さんが自信を取り戻すことにもつながるといったことがわかってきました。

臨床心理士・公認心理師による認知行動療法

 長引く痛みを抱える人は、「痛みがひどくなったらどうしよう」と考えたり、痛みが悪化する活動(仕事や家事など)を避けたり、痛みがあっても頑張ってしまったりしがちです。 認知行動療法では、痛みのある患者さんの考え方(認知)や行動の仕方にアプローチし、痛みに振り回される日々を変えることを目指します。認知行動療法は、痛みを今すぐ取り去るというよりは、気持ちの安定と生活の充実を図る治療法です。ダイエットや運動のように地道に痛みとの付き合い方を見直すことで、患者さんがより穏やかで楽な生活ができるように支援します。

慢性の痛みでお困りの近畿地区の皆様のための診療情報サイト

  1. いたきんネット
    慢性的な痛みで苦しんでいる皆さんに、適切な診療が受けられる医療機関の情報をお届けすることを目的として構築されましたサイトです。医療機関探しにお役立てください。
    【サイトURL】 http://itakinnet.html.xdomain.jp/

  2. 横浜市立大学附属市民総合医療センター、ペインクリニック内科診療教授、北原雅樹先生の慢性の痛み講座を、当科からもご案内しています。新しい形の市民公開講座として、1人1人の市民の方々が、慢性の痛みに関して正しい情報を得るため、気軽にアクセスしていただきますようお願いいたします。
 

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臨床研究

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