近年、リハビリテーションという言葉は医療や福祉の分野で盛んに用いられ、かなり一般の人にも知られるようになりました。運動麻痺のリハビリテーション、失語症のリハビリテーション、スポーツ・リハビリテーションなど、リハビリテーションという言葉はさまざまな障害や事柄に対して使われていますが、その本質は一体どこにあると言えるのでしょうか?
医療技術の進歩に伴い、救命・治癒できる疾患が増えてきていますが、一方ではいろいろな病気による後遺症や慢性疾患のために、ひとりで思うように動けず、日常生活が著しく制限された患者さんが増加しています。また、高齢化社会を迎えて、転倒などをきっかけにして、“寝たきり”となる患者さんの数も増える傾向にあります。
従来の臓器別診療型の医療に対して、リハビリテーション医療では、人間的復権を理念として、障害者の能力を最大限に発揮させ自立を促し、生活の質 (QOL)を高めることを目標とします。滋賀医大病院では平成20年にリハビリテーション科が新設されました。運動器リハ、脳血管リハ、心血管リハの分野で施設基準(I)の認定を得て、質の高いリハビリテーション医療の提供に努めています。
リハビリテーション科の医師はバイオフィードバック筋時計、呼気ガス分析装置などの物理医学的診断法を用いながら、適切な障害の診断、残存機能の評価、機能回復の予測を行います。さらに、薬の処方や運動療法・作業療法・言語療法の処方、義肢・装具の作製にたずさわります。充分な診断・評価のもとに、患者さんに効率のよいリハビリテーション・プログラムを提供することができます。
