近年、少子少産化という社会情勢の変化を背景に高齢出産など妊婦自身が潜在的に有するリスクが増加しています。しかし、その一方で出産に対する安全神話が社会に広く普及し、妊娠・出産に対する快適性を求める妊婦のニーズの多様化という現象が生じています。
このような現状を鑑み、当科では大学病院として各科専門医師らと連携して種々の合併症を有するハイリスク妊婦の妊娠・分娩管理を行うとともに、平成18年1月からは各医療機関の協力のもと
滋賀医科大学附属病院産科オープンシステム(セミオープンシステム)を、平成22年3月からは院内助産を開設し、安全性と快適性を両立するような母児管理を推進しております。
また、平成19年9月から従来のNICU9床に加え、GCU6床が増床されましたので、周産期医療協力支援病院としてさらに多くの母体搬送を受け入れ、出生後から手当が必要な新生児に対しても積極的な治療にあたっています。
さらに、平成6年に起ち上げた産科DIC救急班を平成14年5月から高度周産期医療チームとして発展的に改変し、産科DICのみならず重症疾患を有する母体に対して集中治療部・救急部・麻酔科・外科などの他科専門医師と協力して高度な集学的治療を提供し、県下の危機的状況の妊産婦の救命に務めています。