耳鼻咽喉科

診療・業務内容

 当科では、中耳炎、咽喉頭炎(かぜ)や副鼻腔炎(ちくのう症)など一般的な耳鼻咽喉科疾患から、難聴・耳鳴、めまい、アレルギー性鼻炎、顔面神経麻痺、などの内科的疾患、耳鼻咽喉頭の腫瘍や甲状腺腫瘍を含む頭頸部腫瘍など、耳鼻咽喉科全般について幅広く取り扱っています。聴覚、嗅覚、味覚、音声、えん下などQuality of Lifeに十分配慮した検査・治療体制を整えています。

 頭頸部腫瘍のうち、舌癌や歯肉癌などの口腔癌も耳鼻咽喉科で取り扱う疾患です。悪性腫瘍症例は、医局員全員で検討を行った上で最適な治療法を決定し、手術・化学療法・放射線治療を組み合わせた集学的な治療を行い、良好な成績を得ています。放射線科や形成外科、歯科口腔外科、消化器外科など他科の医師との連携を生かしたチーム医療を行っています。

 昨年度は年間に約400-450件の手術を行っており、その内容は、中耳炎に対する鼓室形成術、人工内耳埋め込み術、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術、口蓋扁桃摘出術、顔面骨折整復術、声帯ポリープ切除術、甲状腺・頭頸部腫瘍手術、悪性腫瘍摘出・再建手術など多岐にわたっています。

 外来診療は、初診・再診外来とともに専門外来を設けて、手術や専門的な検査、長期間の経過観察などを必要とする症例は、専門外来で大学病院として、より高度な医療を実践しています。難聴・めまい、補聴器、人工内耳、アレルギー性鼻炎、慢性中耳炎、音声、甲状腺・頭頸部腫瘍、えん下、鼻副鼻腔・顔面外傷、嗅覚・味覚、以上の各専門外来を開設し、現時点で最高の医療を提供できるように努めています。

 研究面では上気道の免疫やアレルギーが教室のテーマです。臨床面では中耳炎の手術療法や鼻アレルギー・慢性副鼻腔炎の治療、音声外科に関わる手術療法、頭頸部悪性腫瘍手術などで水準の高い治療を行っています。

専門分野・特に高度な領域

〈中耳・内耳手術〉
 真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎に対する手術が中心ですが、他に耳硬化症、耳小骨離断、外リンパ漏などのより高度な手術も行っています。耳漏停止、聴力改善を達成しつつ、入院期間も1-2週間と短いのが特徴です。先進医療である両側高度感音性難聴に対する人工内耳埋め込み術も行っています。

〈鼻・副鼻腔疾患〉
 副鼻腔炎では薬物治療と内視鏡を用いた手術治療を中心に行っています。内視鏡手術は鼻・副鼻腔腫瘍や眼窩骨折などにも応用し、低侵襲手術を実践しています。また再手術などの困難症例では、CTによるナビゲーションシステムや、2000年に日本で初めて導入された術中MRシステムを用い、安全・確実な手術が可能です。

〈アレルギー性鼻炎〉
 薬物療法で充分効果の得られない難治症例の紹介が多く、患者さんの希望に合わせた様々な治療を行っています。減感作(免疫)療法や日帰りでのレーザー手術、症例によっては下鼻甲介切除術や後鼻神経切断術などの手術療法も行っています。

〈嗅覚・味覚障害〉
 嗅覚や味覚の低下・消失によるQuality of Lifeの低下に悩む患者さんは多いにもかかわらず、これら障害の原因や程度を評価する設備の整った施設はほとんどありません。当科では平成18年より検査設備を整え、専門外来を開設し、検査・評価から症例に適した治療に取り組んでいます。

〈音声外科〉
 声帯ポリープや反回神経麻痺に対する音声改善手術を行っています。早期喉頭癌には放射線治療だけでなくレーザー切除術も積極的に行い、音声面でも良好な成績を上げています。嚥下障害に対する外科的治療も喉頭の音声機能を温存した治療を第一に考え、嚥下機能と音声機能の両立を図っています。

〈神経耳科(めまい、難聴、耳鳴、メニエール病)〉
 各種検査を行い、適切な診断の上、治療することが可能です。補聴器のフィッティングも行っています。

〈頭頸部腫瘍に対する集学的治療〉
 手術、放射線、化学療法による集学的治療を行っています。甲状腺腫瘍ではエコー下穿刺細胞診を行い、正確な評価のもとで手術を行うとともに、定期診察にも万全の態勢を整えています。口腔咽頭腫瘍は構音・嚥下機能に留意した治療に取り組んでいます。再建手術にも力を入れており、遊離組織移植手術を行っています。放射線治療は放射線科との合同カンファレンスを毎週行い、個々の症例に最適な治療を心がけています。

お問い合わせ先

【外来】  077-548-2573 
【医局】  077-548-2264 FAX 077-548-2783
【講座HP】 http://www.shiga-med.ac.jp/~hqotola/