精神疾患で悩んでおられる方は年々増加し、我が国では年間300万人以上の方が入院治療・外来通院をしています。精神科神経科を受診される対象疾患も、統合失調症、躁うつ病、神経症の3大精神疾患以外にも、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症などの発達障害、摂食障害、アルコールなどの物質依存、身体表現性障害、解離性障害、睡眠障害、認知症など、児童、青年から成人、高齢者まで幅広く認められます。
当科ではこれらの社会的変化に対応するため、医療の内容も多様化させています。特に、自殺の増加が社会問題化している現状を踏まえ、薬物療法や精神療法に加えて難治性の気分障害に対する修正電気痙攣療法の件数を増やしています。更に、認知行動療法にも積極的に取り組んでいます。
不眠や過眠など様々な睡眠障害に対して、終夜睡眠ポリグラフを用いた検査や睡眠潜時反復検査(MSLT)など、大学附属病院という利点や特徴を生かした診断・診療を行っています。さらに、地域の医療機関の要請に対応するために、リエゾン精神医学の確立を目指しています。精神腫瘍学(サイコオンコロジー)の観点から、がんに苦しむ患者さんへの精神的サポートも行っています。
なお、高度な診断及び治療を行うために、新来患者さんに関しては完全予約制を導入しております。予約のない場合には、診察をお断りする事があります。是非ご理解をお願いいたします。
<睡眠外来>
現在、日本人の約2割の人が睡眠に関する何らかの問題を抱えています。また、総合病院受診患者さんの約2割が睡眠薬を服用しています。このように、睡眠障害に対する治療は今日の医療における重要な課題の一つとなっています。
このようなことから、当科では睡眠障害に悩む人たちの診断・治療のための専門外来として、睡眠外来を行っております。病棟には高照度光治療室、睡眠障害の診断、特に終夜脳波を実施するために病棟にデジタル脳波計を設置しています。日本では数少ない睡眠学会の施設認定も受けています。
(主な検査・医療設備)
- 検査:ロールシャッハテスト、知能検査、性格検査などの心理検査、MRI、CT、SPECTなどの画像診断、脳波(検査部、病棟)、生体リズムの計測、薬物血中濃度モニタリング
- 医療設備・特殊療法:高照度光療法室(病棟)、修正電気痙攣療法