看護学科の教育内容

滋賀医科大学では、看護学を保健・医療・福祉が有機的に統合・連携した学問として位置づけ、豊かな人間性並びに幅広い教養と倫理観に基づいた専門知識を身につけ、広く人々の健康生活を支援する看護を実践できる能力を育成しています。また、看護専門職に対する社会的ニーズの変化を基盤に、高い看護実践能力の修得や看護研究能力の向上を目指した学士力をより強化することを目的とした科目も展開しています。

カリキュラムは、教養科目と専門基礎科目を統合させ、有機的に関連付けられるように配置しています。その上で専門科目を、基盤となる段階、臨床看護・地域看護を学ぶ段階、実践能力を強化する段階の三階層に分けて修得し、特に実践的に「使う」能力の強化を図っています。また、幅広い視野から医療・看護を捉えることを目的に、医学科との合同講義や国際社会での看護活動のための科目の開講、基礎教育と臨床現場の統一化等を行っています。

第1学年から第2学年では、教養科目、専門基礎科目と並行して看護の基礎的な内容を学び、豊かな人間性と倫理的感受性を磨きます。第2学年から第3学年にはその土台の基に専門看護を学んでいくことで、高い実践能力を養います。そして、第4学年には臨地実習を経て全ての知識や技術を統合し発展させ、科学的思考力を有した看護職として育成するとともに、自ら積極的に課題を発見し解決する能力や研究する態度など、専門職あるいは将来の研究者としての基本的な研究手法等の素養についても育成します。

保健師課程(選択制:30名)では時代や地域社会が求める保健活動を学習し、人々の健康で文化的な生活を営む権利を保障するために、保健師の社会的意義や活動の可能性を理解し、主体的な公衆衛生看護活動を行うために必要な能力を有し、地域社会および地域住民を守ることができる保健師を養成します。

助産師課程(選択制:8名程度)では地域の特性を十分認識した助産活動を学習し、助産診断に基づく助産ケアの実践と分娩介助などの周産期医療において助産師に求められる能力を有するとともに、ウィメンズヘルスを生涯発達として理解し、健康支援の方法を修得した地域に貢献できる助産師を養成します。

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看護学研究

2020年は東京オリンピックが、2024年には滋賀県で国体が開催されます。その翌年の2025年は、いわゆる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、日本は、世界にも例のない少子・超高齢・多死社会を迎えます。そのため、これからの医療は先進的・革新的な「治す医療」だけでなく、多くの人にとって必要となる「生活を支える医療」が重要となってきます。「生活を支える医療」には、病気になる前からの予防や早期発見、重症化予防、積極的治療、リハビリテーション、在宅療養、社会復帰に至る全ての段階で切れ目のない医療やケアが不可欠です。


看護学は人々の「いのち」や尊厳を守り、人々の健康や生活の質(Quality of life)をより良いものにするための実践の学問です。また社会から期待される役割も高まってきています。


看護職には人間・環境・社会、そして時代性を理解するための知識や感性、洞察力を育み、個別のニーズ、医療技術の革新や時代・社会の要請に対応できる能力が求められます。その基盤作りとして、看護学科では専門職としての行動の基本となる原理や原則、またそれらを支える科学的な根拠についての知識を修得します。


そして学問としての看護学の発展には、質の高い看護ケアの根拠となる知識の創造や蓄積、技術の開発、すなわち研究活動が必要です(図)。高度な実践は、こうした研究の成果に支えられています。

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そこで、本学では看護学科卒業後に研究的な営みができるよう、看護学研究を行う上での基本的な能力を涵養するプログラムや機会を設けています。
 

  • 第3学年から、看護学研究方法論や論理的に考え表現する方法を学び、論理的な思考力を高める演習を行います。
  • 第4学年では外国文献の講読、卒業研究として、一人一人が研究課題を持って研究活動に取り組んでいます。
  • 医学科、看護学科の学生、大学院生を含む若手研究者が研究成果を発表する滋賀医科大学シンポジウムでの発表機会があり、優秀演題は表彰されます。

カリキュラム

吉川版